JALは、2020年4月から新たに着用する全部門の新しいデザインの制服が決定し、2019年7月23日に羽田空港でお披露目された。
基本コンセプトとしては、洗練されたスタイリッシュなデザインに、安全・安心に最高のサービスを提供するプロフェッショナルが着用する制服として、現行制服で優れた点を生かしながら、必要な品質・機能を兼ね備えたものとした。また「持続可能性に配慮した調達コード」に対応し、耐久性向上や再生ポリエステル使用などによる環境へ配慮すると共にスタッフが生き生きと活躍できるものとなった。
客室乗務員と地上接客部門、女性用のスカーフはクリエイティブディレクター江角泰俊氏がデザインを担当した。
■客室乗務員
”Hybrid Modern Beauty”をテーマに、「洗練されたハイブリットビューティ」「ハイブリッドが生み出す、現代的な美しさ」を表現し、異なる素材を組み合わせたハイブリッドという最新のデザイン手法を用い、ロゴマークの「鶴丸」とブランドカラーで視認性の高い色を一部アイテムに活かしながら、オリジナリティがあり洗練されて着心地が良く高い動作性を実現した制服とした。また、多様な働き方を実現するためにパンツスタイルも新たに導入した。そしてエプロンが個性的で目を引くものとなった。
■地上接客部門
客室乗務員と共通で”Hybrid Modern Beauty”がテーマ。鶴をイメージした曲線的フォルムによりエレガントさを表現しつつ、さまざまな動きでも美しい所作を維持できるようパターンメイキングを工夫した。また、客室乗務員の制服と同様にロゴマークの「鶴丸」とブランドカラーを活かしたデザインになっている。今回、新たにワンピーススタイルも導入し、構築的で現代的な美しいシルエットでありながら、動きやすさを追求した。ラウンジや接遇スタッフの制服もリニューアルされる。
■運航乗務員(パイロット)
男女共用デザインと新たに導入する女性用デザインの2種類。共用デザインは、従来のJALグループ伝統のデザインとしつつも、動きやすさを重視したパターンの変更により、機能向上を果たした。また女性用デザインはジャケットをすっきりとしたシングルボタンとし、従来のネクタイに代わってスカーフを導入した。
■整備士、グランドハンドリングスタッフ
整備士のカバーオールは、デサントジャパン社によりデザインされ、ロゴの鶴丸をイメージした大胆な切り替えのデザインとなった。スポーツウェアで培われた機能性を生かし立体的かつスタイリッシュなシルエットを実現し、美しく機能的な「パフォーマンスギア」に生まれ変わる。また、雨衣や防寒衣などのアウター類は、モンベル社の製品となる。
グランドハンドリングスタッフの作業衣は、デサントジャパン社のデザインで、整備士と共通したデザイン・品質・機能とし、カバーオールに加えて、多様な働き方に対応できるセパレートタイプの作業衣を新たに設定し、酷暑への対応としてプロシャツを導入。アウター類は整備同様にモンベル社の製品を採用する。
■沖縄地区の夏季限定(かりゆしウェア)
沖縄地区で夏季に着用するかりゆしウェアは、江角泰俊氏がデザインを監修し、デイゴをはじめとする5つの沖縄の花を鮮やかな色彩で配置。沖縄らしい明るさや温かみのある「おもてなし」の想いを表現していることに加え、「現代的な新しさ」を感じていだけるデザインとなった。運航乗務員(パイロット)にもかりゆりウェアが導入される。
JALグループでは、2020年夏に限定着用するスカーフデザインを募集し、応募者の中から東京2020オリンピック・パラリンピックの観戦チケットなどがプレゼントされる。
関連URL:JAL
(鳥海高太朗)