ピーチは、6月15日に関西国際空港に近い大阪府泉佐野市と包括提携協定を結んだ。泉佐野市の観光振興及び地域活性化などを図ることを目的とした包括連携協定で、ピーチとしては初めての自治体との締結となった。
■ピーチと泉佐野市の包括提携協定の主な内容
・「観光振興」に関すること
・「特産品振興」に関すること
・明日を担う「人づくり」に関すること
・「ブランド向上」に関すること
・その他、地域の活性化に関すること
これまでも人事交流やふるさと納税などの連携していた
これまでも、2014年から泉佐野市から市職員をピーチに派遣する人事交流(これまでに3名を派遣し、現在も1名が派遣中)、2014年7月かあはピーチ航空券と交換できる「ピーチポイント」をふるさと納税の返礼品として提供を開始、更に2020年は特別定額給付金の事務作業を泉佐野市から受託するなど、自治体と航空会社という垣根を越えて、様々な提携を行ってきたが、今回、ピーチと泉佐野市はポストコロナから2025年の大阪・関西万博を見据え、連携を強化するべく観光振興、地域活性化などを目的とした協定を結ぶに至った。
泉佐野市からピーチへ提案して実現
6月15日に泉佐野市役所で協定調印式が開催された。泉佐野市の千代松大耕市長は「今回、泉佐野市役所からの提案に対して、快くお受けいただいた。ピーチは2012年に就航以来、地元地域の活性化に大きく寄与されてこられた。2014年に人事交流をスタートさせて8年目を迎えた。ふるさと納税の返礼品の提供などもしていただいた。泉佐野市としては、ピーチのノウハウを多いに行政運営に参考とさせていただきながら、より新しい発想を持って、地域が活性化していくことに繋げたい。連携をより強固にしながら、様々な取り組みを展開をしていきたい」
ピーチ国内線、夏へ向けて予約が回復傾向になっている
ピーチの森健明代表取締役CEOは「昨年来、コロナの影響によって地域経済も航空会社も大きな打撃を受けている。日本においてはワクチン接種が進むことで、ピーチの予約動向(国内線)も夏へ向けてかなり回復してきている。明るい兆しが見えてきている。7月には関空と女満別を結ぶ路線を開設する。withコロナからポストコロナを見据えて事業の再開ができると思っている。このようなタイミングでの協定締結を契機に、関西空港を擁する泉佐野市とピーチが一層連携することで、国内外からいらっしゃる多くのお客様、観光客の皆様の円滑な受け入れの整備、観光振興による経済の活性化など、コロナからの復活を加速させるための新たな可能性がある取り組みができると期待している。関西でも大阪・関西万博が2025年に開催されるなど、コロナ前よりも飛躍的に発展することと期待している。泉佐野市と更に連携を強化し、中長期的な視点で観光振興、地域経済の活性化に貢献していきます」と話した。
アフターコロナを見据えた観光促進、地域経済の活性化を官民一体となって取り組む包括提携協定として、今後動き出すことになる。