ピーチは、2018年8月1日より関西~釧路線を毎日1往復で就航した。国内LCCの北海道への就航は、新千歳・函館に次ぐ3都市目で、道東においては国内LCC初就航となった。就航初日は天気にも恵まれ、関西空港と釧路空港の両空港で就航セレモニーが行われたほか、釧路空港では関西空港から初便到着時に放水アーチでお披露目した。今回、釧路空港での就航セレモニー及び初便到着時の様子、更に釧路からの初日となったピーチ126便の初便レポートをお伝えする。
釧路空港では放水アーチと初便セレモニーを実施
釧路空港では関西空港を9時49分に乗客171名(幼児1名含む)を乗せて出発したピーチ125便が11時58分に到着し、到着ゲートに入る前には放水アーチで就航をお祝いした。
地元からの歓迎ムードに包まれる就航セレモニー
釧路空港では就航セレモニーが行われ、ピーチの井上慎一CEO、また来賓として、ひがし北海道に位置する各自治体関係者が出席した。今回は釧路市長、帯広市長、北見市長、大空町長をはじめ、従来の就航セレモニーに以上の地元からの歓迎ムードに包まれた就航セレモニーとなった。ピーチの井上慎一CEOは、「ひがし北海道をアジアに誇る新たな日本の観光ブランドとするための第一歩」と挨拶し、地元自治体と一体となって、ひがし北海道を訪れる観光客を増やしていきたい抱負を述べた。
北海道出身の副操縦士と客室乗務員が乗務
今回、ピーチの初便となった関西~釧路線の往復では、客室乗務員4名のうち2名が北海道出身で、更に副操縦士(コーパイ)は釧路出身の女性パイロットでの運航となった。搭乗時にはピーチの初便名物行事となるハイタッチで井上CEO、ピーチの客室乗務員、地元自治体の首長の皆様が初便搭乗者をお見送りし、12時44分に172名(幼児1名含む)の乗客を乗せて関西空港を向けて出発した。
釧路就航記念メニューを機内で販売
機内では揺れている時間も多く、通常よりは遅めにシートベルト着用サインが消灯したが、その後の機内販売では、釧路就航を記念したメニューとして、釧路名物のザンギ(唐揚げ)やイワシのほっかぶり寿司など北海の幸をふんだんに使用したチラシ寿司とにぎり寿司で北海道を満喫できる弁当「北海道風弁当(1300円)」やタケノコ入りバターライスの上にかつを乗せて濃厚なデミグラスソースをかけたご当地グルメ「エスカロップ(900円)」、また軽食としてふわふわのデニッシュにフレッシュな北海道産ハスカップを使用したハスカップジャムが入った「ハスカップジャムデニッシュ(400円)」などの期間限定メニューが販売されていた。特にハスカップジャムデニッシュは、ハスカップのジャムとデニッシュとの相性がよく、小腹が空いた時に注文した一品でとくにおすすめできる。
ほぼ定刻に関西空港に到着
初便ということで、通常時以上に機内販売で軽食やドリンクを購入している光景が見られた。そして釧路空港を離陸して2時間弱の14時58分に関西空港に着陸し、15時02分にスポットインした。ピーチの関西~釧路線は片道5290円~3万1590円(シンプルピーチの場合)で、空席連動に応じて運賃が変わる仕組みになっている。
冬の魅力も上手に発信していきたい。北海道内路線に進展はなし
今後の展開について、ピーチの井上慎一CEOは筆者の質問に対して、観光客が減る冬の誘客については「ひがし北海道の大自然は四季を通して圧巻の魅力がある。冬も例外ではない。まだ知られていないだけ。その知られざる魅力をうまく発信していきたい。冬のひがし北海道のコンテンツに触れれば、多くのお客様が行きたいと思うはず」と答えたほか、北海道内路線の展開については、「現時点で公表できるものはないが、様々な可能性を検討している」と答えるに留めた。
■ピーチ、関西~釧路線運航スケジュール(2018年8月1日~10月27日)
MM125便 関西9時50分発 釧路11時50分着
MM126便 釧路12時30分発 関西15時00分着
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(鳥海高太朗)