ANAホールディングスは、2018年4月27日に平成30年3月期の決算を発表した。グループ連結の売上高は1兆9717億円(前年同期比11.7%増加)、営業利益は1645億円(前年同期比13.0%増)、経営利益は1606億円(前年同期比14.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1438億円(前年同期比45.6%増)となった。
国際線では、日本発のビジネス需要と旺盛な訪日需要を取り込んだことにより、旅客数・収入ともに前年同期を上回った。旅客数は前年比6.8%増の974万人、旅客収入は前年比15.6%増の5974億円、利用率は前年同期差0.5%増の76.3%となった。
国内線では、10月の台風の影響、今年1月・2月に降雪の影響を受けたが、需要に応じた各種割引運賃を設定したことに加えて、訪日需要を取り組んだことにより、旅客数・収入ともに前期を上回った。旅客数は前年比2.8%増の4415万人、旅客収入は前年比1.7%増の6897億円となった。利用率は前年同期差2.9%増の68.9%となった。
ピーチ、バニラエア共に黒字
グループのLCCにおける輸送実績として、バニラエアは旅客数は前年比25.7%増の267万7000人で、利用率は前年同期差0.3%減の85.5%となった。売り上げは329億円、営業利益は8億円となった。またピーチは旅客数は512万人で、利用率は86.9%となった(当期から連結子会社になったことから前年の公表した数字はなし)。売り上げが546億円、営業利益は59億円となった。バニラエアは前期に比べて3機を増機して15機、ピーチは前期より2機増機して20機体制となった。
平成31年3月期の配当については、前期から10円増やし、1株につき70円を予定している。
関連URL:
ANAホールディングス
平成30年3月期決算について(プレスリリースより)
ANA
バニラエア
ピーチ
(鳥海高太朗)