シンガポール航空は、2018年5月3日より関西~シンガポール線にボーイング787-10型機の投入を開始した。15日までは1日2往復のうちの1往復が787-10で運航されるが、16日以降は2往復共に787-10での運航となる。また5月19日からは、成田~シンガポール線の1往復も787-10での運航となる(シンガポール発は5月18日より)。
シンガポールからの初便となったSQ618便は、265名(+幼児2名)の乗客を乗せて、関西空港に8時24分に着陸し、8時33分にスポットインした。
SQ副社長「業界のリーダーとして、継続的にプロダクトイノベーションを実現していく」
そして、日本発の初便となるSQ619便の出発前には就航セレモニーが行われた。シンガポール航空のコマーシャル担当マック・スィー・ワー副社長が挨拶し、「本日はシンガポール航空にとって記念すべき日です。最新鋭機ボーイング787-10ドリームライナーの世界初の就航先となる関空とシンガポールを結ぶ路線を本日開設します。シンガポール航空は787-10を世界で初めて、最も多く運航する航空会社になります。今年2018年、日本就航50周年を迎えることができました。76インチの新しいフルフラットベッドを備えたビジネスクラス、足元を広くし快適性をより向上させたエコノミークラスのシート、日本語対応の最新機内エンターテイメントシステムなどをお楽しみいただけます。また、機内Wi-Fiサービスもご利用いただけます。業界のリーダーとして、継続的にプロダクトイノベーションを実現し、よりプレミアムな空の旅をお客様にお楽しみいただく為の当社のコミットメントの一環です」とコメントした。また、搭乗者には出発前のゲート前で軽食が用意された。
完全な満席でシンガポールへ向けて出発
SQ619便は、関西空港を11時5分にゲートを離れ、11時32分に離陸した。ゴールデンウィーク初日であり、完全満席となる337人(+幼児1名)で出発した。初便搭乗者には記念コースターなどの搭乗記念品がプレゼントされた。
SQ618便・619便は就航記念の特別メニューとして、ビジネスクラスでは5月に京都伏見の山本本家の日本酒「上記撰 純米大吟醸松の翠」が、エコノミークラスでは5月・6月に京都の「菊乃井」の村田吉弘氏監修の和食メニュー「鶏のしぎ焼き」を提供する。
5月18日より成田便の1往復にも投入へ
シンガポール航空によると、現時点では2機が納入されているが、成田線就航の5月18日より前には更に2機が納入され4機体制となる。シンガポール航空は787-10を合計20機発注している。今後、名古屋や福岡路線にも投入する予定となっている。成田線においては、成田11時10分発のSQ637便(5月19日から)とシンガポール発23時55分発のSQ638便(5月18日から)が787-10での運航となる。
シンガポール航空のボーイング787-10は2クラス制の337席で、ビジネスクラス36席、エコノミークラス301席となっている。
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(鳥海高太朗)