ANA(全日本空輸)は、那覇空港の国内線「ANAスイートラウンジ」を2019年2月28日(木)よりリニューアルオープンする。新ラウンジでは、広さが現在の1.2倍となり、席数は現在の約40席から約70席に増席。「ANAラウンジ」については今後リニューアル工事がスタートし今年秋に現在の90席から180席に増席することでラウンジの混雑を緩和させる。新千歳・伊丹・福岡に続き、建築家で東京大学教授の隈研吾氏が監修し、「一期、一会」をコンセプトとしたラウンジになっている。2月26日にメディア向けのお披露目イベントが行われた。
那覇空港のANAスイートラウンジ内は、飛行機のフラップを模した天井が心地よい空間を演出し、ウォールナットの木を使った「大和壁」が落ち着きのある上質の空間を演出している。
隈研吾氏「沖縄らしい明るくて力強いというのベースにデザイン」
お披露目イベントに出席した隈研吾氏は「今回の沖縄では、沖縄らしさをどのように出すか、ANAのラウンジではそれぞれの地域性を大事にしながら、それぞれの場所の魅力を伝えるようなラウンジにしたいと考えている。那覇空港では全体に、沖縄らしい明るくて力強いというのをベースにデザインした。私も飛行機に乗って何度も来ており、私自身、そして皆様に寛いでいただけるようなANAらしいラウンジにするにはどうしたらよいかを考えた結果がANAスイートラウンジのインテリアです。全体には和紙や木など温かい素材を使い、2020年のオリンピックで日本の木や自然をテーマにしていくが、連動するようなデザインになっている」と話した。
沖縄の工芸品を展示。大テーブルには人造大理石を使用
ラウンジ内の大テーブルには、栓の板を積み上げたシェル型のディスプレイを設置し、沖縄の工芸品として「琉球漆器」「ガラス」「焼物」を展示している。隈研吾氏にお話を聞いたところ、使用されている石は「人造大理石」のコーリアンという素材で「模様は自然に流すことで生まれており、黒や茶色の組み合わせ方が沖縄の自然を感じさせる」と話した。また、大テーブルを囲む形で座面の深いソファを設置している。隈研吾氏は「今までのラウンジとして、自分の家のリビングルームに帰ってきたみたいなくつろぎ感があり、長い時間滞在して欲しい」とご自身の利用も含めて長時間の利用をおすすめした。
軽食メニューも沖縄色
ANAスイートラウンジでは軽食も提供される。那覇空港限定スイーツメニューとして、国際通りで人気のお店「ふくぎや」の沖縄の卵と黒糖を使用したバウムクーヘン「ガジュマル」を3月31日まで提供するほか、沖縄で人気のアイスクリーム「BLUE SEAL(ブルーシール)」の5種類(バニラ、チョコレート、ストロベリー、マンゴー、シークヮーサーソルベ)の味から選べる。また沖縄らしく、ジューシーおにぎり、沖縄風いなり寿司、紅芋のスープ、更には味噌汁、チーズパン、ミニクロワッサンなどが用意されている。ドリンク類もアルコール類も含めて充実している。
2月28日(木)の午前6時05分に供用開始の予定となっている。
関連URL:伊丹・福岡・那覇空港の国内線ラウンジリニューアルオープンについて
(鳥海高太朗)