JALは、2019年3月31日より成田~シアトル線を開設した。初便出発前に第2ターミナル62番ゲートまで就航セレモニーを開催した。JL68便は成田空港を18時05分に出発し、シアトルには同日の午前11時に到着する。機材はボーイング787-8型機で、ビジネスクラスには「JAL SKY SUITE」が搭載された機材となる。
アメリカ本土へは8路線目となる
JALにとっては、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンノゼ、シカゴ、ダラス、ボストン、ニューヨークに次ぐアメリカ本土へは8都市目の就航となる。アメリカ全体で見ると、ホノルル、コナ(ハワイ島)にも就航しており10都市目の就航となる。
成田~シアトル線は、ANA、デルタ航空が就航しており3社目の就航となる。シアトルでは提携パートナーでもあるアメリカン航空やアラスカ航空便へのスムーズな乗り継ぎが可能となっている。また日本だけでなく、アジア各都市から成田経由での利用も見込んでいる。
アラスカ航空とコードシェア拡大でシアトルから先への乗り継ぎも便利になるとアピール
就航セレモニーでJALの赤坂祐二社長は「久しぶりの新規路線の開設となる。成田からもシアトルからも便利なダイヤになっている。合わせてアジア各都市からの乗り継ぎも非常に便利な路線になる。今回シアトルを拠点とするアラスカ航空とコードシェアを拡大し、シアトルからの乗り継ぎも便利になる。私にとっては飛行機の故郷であるボーイング社であり、本日運航する787-8も生まれ故郷に錦を飾ることになる」と挨拶した。
阿部寛さん「シアトルに是非行きたい」
更に特別ゲストとしてJALの成田~シアトル線のCMにも出演している俳優の阿部寛さんが登場した。「仕事で海外に行くことも多く、プライベートではJALさんをいつも使わせていただいてます。シアトルに友達が住んでいて、素晴らしく綺麗な町であると聞いてます。シアトルに是非行きたいと思います」と話した。搭乗の際にも、阿部寛さんはJALの赤坂社長と共に初便搭乗のお客様を直接お見送りした。
羽田からの北米路線強化へ
またJALの赤坂社長は囲み取材の中で「シアトル線における東南アジアからの乗り継ぎは現在は10%程度であるが、これからどんどん増えてくると思う。特にマーケティングを強化したい」と話した。
また、2020年春に発着枠が拡大される羽田からの北米線については「我々も是非羽田線を使って北米路線をこれまで以上に重要な戦略路線としてやっていきたい。成田路線も含めて乗り継ぎ需要もあるので両方でやっていきたい」と話した。
更に共同事業のパートナーであるアメリカン航空については「お互いにお互いの送客は非常に有効に機能している。皆さんが思っているより共同事業の効果というのは非常に大きい。特にアメリカン航空とは友好関係ができあがっており、共同事業のシステムも非常に進歩したものになっており、これからもお互いに協力し合いたい」と話した。
■JAL、成田~シアトル線運航スケジュール
ボーイング787-8型機で運航(ビジネスクラス、エコノミークラス ※プレミアムエコノミーの設定はなし)
JL68便 成田18時05分発 シアトル11時00分着
JL67便 シアトル14時20分発 成田16時30分着(翌日)
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(鳥海高太朗)