2019年度ANAグループ入社式を羽田空港内のANAエアフレームメンテナンスビル 東京新第2号格納庫内でエアバスA321neoをバックに2019年4月1日に実施した。
今回の入社式には、ANAグループ35社から3427名の新入社員が全国各地から集まった。また今回は、「ANA AVATAR」を使い、ハワイやオーストラリアからも生中継で入社式に参加した。
「安全が全て」を計3回、社員全員で復唱
ANAグループ新入社員に対して挨拶したANAホールディングスの片野坂真哉代表取締役社長は冒頭に、この場において、深く心に刻み込んで欲しいこととして「安全が全て、この1点です」と語気を強めて新入社員に対して安全の重要性について語ると共に、挨拶の途中では「安全が全て」を3回に渡って社員全員で復唱した。
また、自身についても語り「入社して40年目になるが、新入社員の夢を会社の社内報に寄せた際、全日空は今は国内線にしか飛んでいないが、いつの日か宇宙旅行に進出しているかもしれない」と書いたとのことで、「これからの時代において、昭和、平成の時代では、想像もつかない未体験の世界が待っていると思う。AI、ロボット、IoT、ドローン、自動運転、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)、デジタルイノベーションなど、ANAグループにおいても、自動走行の実証実験が始まっており、新しいテクノロジーを積極的に導入していくが、どんなにAIが進歩しても、人がAIに使われたり、支配されてはならず、ANAグループは、人の力で成り立っている」と語った。更に英国のSKYTRAX社のレーティングで2013年から7年連続で「5スター」を獲得したことを明らかにした。
「ANAグループの一員として努力と挑戦を心に刻みます」新入社員代表
最後に新入社員誓いの言葉として田中裕貴さんは「ANAグループの一員として努力と挑戦を心に刻みます。新しい元号が発表されるが、世界、夢に溢れる未来に貢献することを誓います」と意気込みを片野坂社長を前に誓った。
片野坂社長「世界の中でこれから日本国民が地球を大切に平和を願っていく時代に相応しい年号」
入社式終了後に新元号が「令和」に決まったことがアナウンスされた。元号が決まった直後の入社式後の囲み取材で片野坂社長は「新しい元号は、非常に読みやすく書きやすく、これからの新時代を予感させる字だというのが印象で、国際秩序と世界平和を願う、世界の中でこれから日本国民が地球を大切に平和を願っていく時代に相応しい年号だと感じた。私ども35社約3500人の新入社員は平成31年、令和元年入社になるが、航空業界は間違いなく平和産業であり、そういう意味では年号に相応しい。飲酒の問題もあったので規則をしっかり守るということでいくと、令和というのは我々の業界の新入社員にとって、新社会人にとって大きな励みになる年号であると思っている」と話した。
JOC(日本オリンピック委員会)の「アスナビ」で入社した6名の新入社員のインタビューは別記事で紹介する。
関連記事:ANAグループ、平昌オリンピック金メダリストの佐藤綾乃選手など現役アスリート社員6名がJOC「アスナビ」制度で入社。意気込みを語る
関連URL:ANAホールディングス
(鳥海高太朗)