ジェットスター・ジャパンは、2018年8月29日に決算を発表し、3期連続で増収増益を達成したことを発表した。
今回発表されたのは、2018年6月決算(2017年7月~2018年6月)で、営業収入は570億円(前年比8%増)で、営業利益は11億3400万円(前年比3%増)となり、当期純利益は9億5300万円(前年比91%増)を計上した。利用者数においては、過去最多の536万人(有償旅客数)となり、平均搭乗率は86.9%(前年比2%増)となり、国内線におけるLCCの旅客シェアは52%となったことを明らかにした。また定時運航率(定刻より15分以内で出発した便の率)は84.7%となり、昨年の81.4%から3.3%アップした。
保有機は年内に24機体制へ。新規路線として成田~高知、関西~高知の2路線に年内就航
この1年間での新規就航路線としては、昨年12月に成田~宮崎線を就航し、今年は3月に中部国際空港の拠点化を機に増便し、今後は9月6日に成田~長崎線に新規就航、10月27日に関西~熊本線を復便するほか、10月28日より成田~宮崎線を増便する。ジェットスター・ジャパンの片岡優社長は都内で行われた記者会見の中で「私どもは国内LCCNO1を目指し、国内線の拡充に力を入れてきた。新規の路線開設にも積極的に進めていく」と話した。
現在、保有機はエアバスA320を22機となっており、年内に23号機・24号機を導入する予定になっている。今回の事業説明会では、年内に成田~高知線、関西~高知線に就航することを明らかにした。
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オンラインチェックインを更に強化し、比率を60%まで伸ばしたい
今後の路線展開においては、新規路線の開設を検討中とし、国際線では他のLCCとのパートナーシップを検討しているほか、オンラインチェックインの強化や追加機内手荷物3キロのオプションなどの新サービスを既に開始している。ジェットスターによると、オンラインチェックインで国内線に搭乗している人は約40%で、将来的には機能強化やプロモーションをしたりすることで1年以内に60%まで伸ばしていきたい。最近の傾向としてiPhoneの「Wallet」でそのまま搭乗する人が増えており、今後国際線にも導入を目指すことを明らかにした。できるだけモバイルを使ってもらえるようにしたいとした。
就航6年で利用者は年間536万人、就航都市は国内12都市・海外4都市
就航から6年目に入ったジェットスター・ジャパンであるが、2012年7月3日の就航時は国内線2路線からスタートしたが、6年後の2018年7月現在では、国内線17路線・国際線9路線となり、就航都市は国内12都市・海外4都市となる。またフライト回数は2013年度は1万2616回だったのが2018年度は3万4278回となり、利用者も2013年度の164万人から2018年度は536万人となった。搭乗率も2013年度は72.0%だったのが2018年度は86.9%を記録している。有料プログラム「Club Jetstar」を昨年8月に刷新したことで会員数は倍となったことを明らかにした。
JAL出資の国際線中長距離LCC「どの部分で協業できるのかJAL側と話はしている」
JALが設立する新しいLCCとの関わりについて片岡社長は「私どももJAL出資のLCCとして、新しいJALの中距離・長距離のLCC会社とどの部分で協業ができるか、例えば運航の部分であったり、コマーシャル的な部分であったり、販売の部分であったり、何が一緒にできることなのかを持ち寄って検討している。具体的にどのようなことができるか、出資を含めた話は皆様にお伝えする段階までいっていない。JAL側と話はしている」と話した。
また海外のLCCとのパートナーシップについては「まだ検討中で、具体的な会社名を公表できる状態ではない」と話した。
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(鳥海高太朗)