ANA(全日本空輸)は、ANAマイレージクラブのマイルを使って、グループ傘下のLCC「バニラエア」の特典航空券に交換できる「バニラエア特典航空券」の特典交換メニューとして設定しているが、2017年3月26日搭乗分より国際線における特典交換に必要マイル数が引き下げられる(除く成田~セブ線)。
具体的には、成田~台北・香港・高雄、関西・沖縄~台北の5路線において片道8500マイル(現在は1万マイル)、往復1万7000マイル(現在は2万マイル)となる。バニラエアでは燃油サーチャージの設定がないことから、空港使用料などの諸経費のみ支払うルールとなっている。
バニラエアの場合は、運賃によっては手荷物を預ける場合には有料となっているが、「バニラエア特典航空券」利用の場合は一人20キロまで無料で預けることが可能になっている。なお機内へは10キロまでの持ち込みができる。事前座席指定は全て有料となるほか、便を変更する場合には変更手数料4000円で変更可能(変更には諸条件あり)。
また、台北~ホーチミン線も片道1万マイル、往復2万マイルに引き下げられる。成田~セブ線は片道1万5000マイル、往復3万マイルで現行と変わらない。
なお、国内線では成田~沖縄線は片道6000マイル・往復1万2000マイル、そのほかの路線(成田~札幌・奄美大島・函館・関西、関西~函館・奄美大島)では片道5000マイル・往復1万マイルのANAマイレージクラブのマイルで特典交換が可能となっている。特典予約は、ANAホームページからのみとなる。
関連URL:バニラエア
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- バニラエアをANAマイレージクラブのマイルで利用できること自体、まだあまり浸透していないが、フルサービスキャリアが国際線の燃油サーチャージを復活する中、バニラエアの特典航空券を使えば空港税などの諸経費のみで済むのは利用者にとってありがたいことだろう。また、荷物も20キロ含まれている点も評価できる。
またLCCのセールなどで片道だけ安く予約できた時などにおいては、残りの片道を8500マイルを使うという組み合わせもできるなど、使い勝手は悪くない。特典航空券の選択肢の1つとして考えてみてはいかがだろうか。