スカイマークは2018年9月19日に就航20周年を迎えるにあたり、9月3日に羽田空港内のスカイマーク格納庫で就航20周年の記念式典・イベントを開催した。
スカイマークの会社設立時のオフィスは新宿2丁目だった
イベントでは、ホームページ上で募集した一般参加者も参加し、スカイマーク機内BGMの奏者であるピアニストで作曲家の川上ミネ氏のピアノの生演奏が行われたのち、航空写真家のチャーリィ古庄氏とサプライズゲストとして、飛行機大好き芸人の「ココリコ」遠藤章造さんのスペシャルトークショーが行われた。
チャーリィ古庄さんは20年前のスカイマーク立ち上げメンバーで社員第1号でもあり、当時の思い出などを語った。会社設立時のオフィスは新宿2丁目(当時の親会社であったエイチ・アイ・エスの本社に近い)であり当時はロゴもなかったこと、就航時の黄色の制服、ベルトコンベアーもなかった当時のチェックインカウンターなどの話で盛り上がった。
佐山会長「定時運航率日本一の次は顧客満足度日本一を目指す」
イベントを前にメディア関係者へ向けて挨拶したスカイマークの佐山展生会長は「2015年1月28日に民事再生、そして9月29日に新体制が発足した。安全第一、定時運航率日本一を目指そうということ色々な改善を重ねていた結果、2017年度国交省発表の定時運航率が12社中1位になった。民事再生を乗り切らなければ20周年を迎えられなかった。これからは定時運航率の高さ、欠航率の低さだけでなく、お客様の満足度、これも日本一を目指して社員一同頑張っていきたい」と話した。また将来的に導入が予想される新型機については、「現在のボーイング737-800型機は製造中止になるので、次世代機については検討中。今よりは小さくなることはないが、どこまで大きくするのか考えている。将来的にはもっと遠くまで飛べるように考えていきたい。特に現段階で機種を決めているわけではない」と語った。
上場について佐山会長は「株主間の契約によって2020年9月までに上場していこうということで、それに向かって突っ走ります」と話した。
国際線はサイパンとパラオへの就航を引き続き目指す
また国際線戦略についての現在の状況について、市江正彦社長「まずはサイパンとパラオのチャーター、来年は定期便をもっていきたい。9月に社内で(国際線の)準備室を作って(国際線に精通する)外部の方もスカウトしてスタートしたところ。将来的にいえば、今飛べる飛行機の範囲で色々なところへ行ける。夏になったら那覇などで深夜便をやっているが、アジアの他のところにも十分に考えられる。今は一生懸命サイパンやパラオで時間を割いているが次はそのようなことを考えている。サイパン、パラオは年内に飛びたいと思っているが頑張っていきたい」と話した。
着陸後すぐに回答できるアンケートを9月末からスタートさせる
スカイマークとしての新しい試みとして、本年度お客様満足度(CS)日本一を目標に設定しており、その取り組みの一環としてお客様の声をしっかりと聞いて、それを改善に繋げていこうというような取り組みを始める。9月末からお客様に搭乗後のアンケートを行い、搭乗券の上の部分でQRコードを読むことでお客様のスマートフォンからアンケートに答える仕組みで、航空機が目的地に着陸してから駐機するまでの時間に回答していただきたいと想定して作っている。スカイマークによると、回答者の中から謝礼などのプレゼントを行うことも考えているとのこと。
また、今回のイベントでは就航20周年を記念した特別デザイン機「星空ジェット」もお披露目された。
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(鳥海高太朗)