沖縄県の石垣空港は、旧空港から現在の空港に移ってから5周年を迎えた2018年3月7日に「南ぬ島石垣空港開港5周年記念セレモニー」を石垣空港到着ロビー前で開催した。
旧空港時代から5年間で年間44万人増えた
昨年(2017年)、飛行機で石垣空港に到着した旅客数は、過去最高の121万4055人を記録した。石垣市の人口が4万9380人(2017年12月末時点)であることから、人口の20倍以上の観光客が訪れた計算になる。飛行機の利用者に限定すると、石垣空港に到着した人数は新石垣空港開港前年の2012年からの統計データを見ると、旧空港時代の2012年は77万人だったのが、101万人(2013年)→113万人(2014年)→110万人(2015年)→117万人(2016年)→121万人(2017年)と推移した。開港5年で飛行機を使って石垣島を訪れた人が年間ベースで44万人が増えた計算になる。
昨年の石垣島来島者は過去最高の138万人
セレモニーの挨拶の中で、中山義隆石垣市長は「空港開港以来、八重山を訪れている観光客が増えており、昨年は過去最高の138万人をお迎えすることができました。現在、東京・名古屋・大阪などの各主要都市からの直行便が就航し、機材が大型化するなど、利便性が向上しており、今月からは福岡への通年運航が実現いたします。また国際線も台湾や香港からも直行便が就航しており、石垣発海外旅行も容易になっている。今後、西表島が世界自然遺産に登録される予定になっており、これから益々観光客の増加が見込まれます。国内外を各地域を結ぶ航空路線は、観光や産業の振興など地域の活性化や街づくりに重要な役割を担っている。新たなコンテンツを発信し、より満足していただける受け皿づくりに努めます」と挨拶した。
その後、石垣市の登野城保育所の園児によって、新石垣空港PRソング「おかえり南ぬ島」を踊って会場を盛り上げた。
イベント終了後は、抽選会やANA(全日本空輸)やJTA(日本トランスオーシャン航空)の航空会社ユニフォーム試着体験やモデルプレーン展示などのイベントが終日行われる。
5年間で本土からの直行便が大きく増えた
現在の石垣空港発着便は、羽田からANAとJTAが各2往復ずつ、中部からANAが1往復、関西からはANAとJTA、更にはピーチが各1往復ずつ、那覇からはANAが7往復、ソラシドエアが2往復(ANAとの共同運航便)、JTAが7往復、琉球エアコミューターが1往復を運航するほか、宮古・与那国からの便もある。加えて3月25日からはANAの福岡~石垣線の通年運航が開始される。
また、国際線では香港から香港エクスプレスが通年運航しているほか、3月末からのサマースケジュールでは台北からのチャイナエアラインも10月末まで運航する。
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南ぬ島石垣空港
(鳥海高太朗)