夏休みに入り、国内旅行で飛行機に乗って到着した空港からレンタカーを借りて旅行する人も多いが、地方空港では空港利用促進の観点から飛行機を利用した人を対象にレンタカー代を一部助成している。最も有名なのは佐賀空港。開港当初から最初の24時間1000円で借りられるキャンペーンをスタートし、レンタカーの安さから佐賀便を選ぶ人も多い。2017年7月現在、佐賀空港以外でも富山空港・鳥取空港・米子空港・静岡空港・茨城空港などでレンタカーが割引になるキャンペーンを実施している。
■佐賀空港
佐賀空港に到着する便の搭乗券を提示で最初の24時間は以下の料金となる。佐賀県内及び福岡県南西部(大牟田市・柳川市・久留米市)、熊本県北部(玉名市)で返却する場合は乗り捨て料金は不要。
・コンパクトクラス
1000円(2名以上の場合)、2000円(1名利用の場合)
・ユニバーサルデザイン仕様車(福祉車両)
1000円(人数に関係なく)
・ハイブリッドクラス
2000円(2名以上の場合)、3000円(1名利用の場合)
トヨタレンタカー、ニッポンレンタカー、日産レンタカー、タイムズカーレンタル、オリックスレンタカー、バジェット・レンタカーが対象で、電話による事前予約が必要。このプランはインターネットからの予約は不可となっており、各レンタカー会社の営業所への電話予約となる。
キャンペーンは、2018年3月31日までとなっているが、2017年8月11日~8月15日、12月29日~2018年1月3日は対象期間外となる。これまでの流れを考えると、延長される可能性が高い。
関連URL:佐賀空港
■富山空港
ANAの羽田発初便(ANA313便)を利用して、帰りも羽田まで飛行機で戻ること、更に富山県内に宿泊することを条件に最初の24時間のレンタカー代(コンパクトクラス)が3500円になる「富山きときと空港レンタカー3500円キャンペーン」。キャンペーンは2018年2月28日までで、乗り捨ては不可となっており、富山空港の営業所に返却しなければならない。
トヨタレンタリース富山、日産レンタカー、ニッポンレンタカー、ニコニコレンタカーが対象となる。
関連URL:富山空港
■鳥取空港・米子空港
鳥取県内の空港である鳥取空港・米子空港利用者で鳥取県内に1泊以上する場合において、1台あたり3000円が割引される「鳥取空港・米子空港レンタカー割引キャンペーン」を2018年3月31日まで(但し予算終了次第募集終了)実施している。往路か復路のどちらかが、鳥取空港もしくは米子空港であれば、鳥取県内で乗り捨てもしくは借りてもキャンペーンが適用される。
通常は3000円であるが、鳥取行きの羽田発初便となるANA293便を利用した場合には、搭乗券の提示で5000円が割引される。
トヨタレンタカー(鳥取空港・米子空港)、ニッポンレンタカー(鳥取空港・米子空港)、オリックスレンタカー(鳥取空港のみ)、キャルレンタカー (鳥取空港のみ)が対象となる。
関連URL:鳥取県
■静岡空港
静岡空港では、静岡空港を往復利用でかつ静岡県内に1泊以上宿泊する場合に5000円のキャッシュバックキャンペーンを実施している。キャンペーンは2018年2月28日までで、乗り捨ては不可となっており、静岡空港の営業所に返却しなければならない。
ニッポンレンタカー、トヨタレンタカー、オリックスレンタカーが対象となる。
関連URL:静岡空港
■茨城空港
茨城空港に到着し、かつ茨城県内に1泊以上宿泊する場合に限って、最初の24時間のレンタカー代金が1000円(1名の場合は2000円)となる「1,000円レンタカープラスキャンペーン」を2018年3月31日まで実施している。貸し出しは茨城空港のみとなるが、返却は茨城県内であれば無料、その他の県では乗り捨て料金が必要。
4名以上であればスタンダードクラスが最初の24時間2000円、5名以上であれば8人乗りまでのワゴン車が最初の24時間3000円で借りられる。対象となるのはトヨタレンタリースのみとなる。
関連URL:茨城空港
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- やはり飛行機に搭乗するだけでその他の条件はない佐賀空港が最も利用しやすいのは間違いない。その他は往復利用であったり、宿泊を条件にしたり、条件が複雑になっており、利用が面倒な部分も多い。
旅行はストレスフリーで、簡単に予約できる方が利用者にとっても使いやすく、県内の宿泊施設にお金を落として欲しいという気持ちもわかるが、その空港を利用してもらうことを第一にしたキャンペーンの方が結果的に効果的かもしれないと思う。今回紹介した以外にもキャンペーンを実施する空港もあると思うので、最新情報は各空港のホームページより確認していただきたい。
編集長 鳥海高太朗