羽田空港と浜松町を結ぶ東京モノレール。国際線の24時間化が進む中、早朝アクセスにおける課題について取り上げる。
ダイヤ改正で「空港快速」が1分短縮
東京モノレールは、2016年12月17日(土)にダイヤ改正を実施し、浜松町から羽田空港国際線ビル、羽田空港第1ビル駅、羽田空港第2ビル駅のみに停車する「空港快速」の所要時間が短縮され、羽田空港国際線ビル駅まで13分(現行と同じ)、羽田空港第1ビル駅まで16分(1分短縮)、羽田空港第2ビル駅まで18分(1分短縮)されるなど利便性が増している。
羽田空港国際線ターミナルからの始発列車は混雑
そのような中で、羽田空港を早朝に出発する場合や終電後及び早朝4時台に到着する際に不便を強いられてる利用者が多く見受けられる。特に羽田空港国際線ターミナルから浜松町へ向かう始発列車である5時18分発は空港で待っていた人で混雑しているのが実情である。また浜松町駅からの始発列車も4時59分となっている。
私自身も経験があるが、早朝4時半に到着した際、少しでも早く自宅に戻りたいと思う中で、国際線ターミナルで45分近くも待つことがあった。また深夜12時以降に到着した場合に、ターミナル内のベンチで仮眠を取ってから始発列車で自宅に戻る人も数多くいる中での5時18分発の始発列車は遅すぎるだろう。浜松町にたどり着けば、朝4時台から山手線などは動いていることから4時台のモノレールがあれば非常に便利だと考える。
元旦は「初日の出フライト」参加者向けに朝4時台に臨時列車を運転
もちろん線路の点検などもあることから一定の時間は運転できないことは理解した上で、4時台ならば常識的には不可能ではないと思う。この記事を書くきっかけになったのは、2017年元旦にANA、JAL、そして今年はスターフライヤーが運航する富士山からのご来光を拝むことができる「初日の出フライト」に合わせて臨時列車を運転する。
■東京モノレール 2017年元旦に運転の臨時列車「初日の出号」時刻表
・浜松町4:00発 羽田空港国際線ビル4:13着 羽田空港第1ビル駅4:16着 羽田空港第2ビル駅4:18着
・浜松町4:30発 天王洲アイル4:35発 羽田空港国際線ビル4:44着 羽田空港第1ビル駅4:47着 羽田空港第2ビル駅4:49着
・羽田空港第2ビル駅4:30発 羽田空港第1ビル駅4:31発 羽田空港国際線ビル駅4:35発 浜松町4:49着
定期列車への昇格に期待したい
上記の列車が定期列車に昇格すれば、冒頭で書いた羽田空港を早朝に出発する場合や終電後及び早朝4時台に到着する利用者にとってのメリットは大きいと思う。更に欲を言えば、羽田空港国際線ビル駅5時発もあればベストだろう。羽田空港の24時間化によって深夜・早朝便が増える中で検討の余地は十分にあるだろう。
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 私自身もこの1~2年だけでも、ロサンゼルス、シドニー、バンコク、香港などから早朝4時台に羽田空港に到着したことがあるが、公共交通機関で自宅に戻る場合にはモノレールもしくは京浜急行の利用が基本となる。残念ながら京浜急行の羽田空港国際線ターミナル駅からの始発電車は5時26分となっており、モノレールの始発の5時18分よりも更に遅い。
特に早朝帰国の場合には、自宅に戻ってお風呂もしくはシャワーで汗を流してからそのまま仕事に行くケースも多く、一刻も早く戻りたいところであるが、その時に30分以上空港で足止めされてしまうのは厳しい。そういった意味でも可能であれば朝4時台後半、遅くても朝5時には始発列車を運転して欲しいと思う。