ルフトハンザグループは、2018年3月9日に東京都内で記者会見を開催し、ヨーロッパの航空会社では初めて、イギリスの航空業界・格付け会社であるSKYTRAX社の5スターエアラインになったことなどを報告した。
ルフトハンザグループで103カ国341都市に乗り入れ。機内食は1日170万食
ルフトハンザグループは、ルフトハンザドイツ航空、スイス インターナショナルエアラインズ、オーストリア航空、ブリュッセル航空、ユーロウイングスなどの運航会社を持ち、現在の機材は637機、1日あたり3000便の離着陸をしており103カ国の343都市へ就航している。1日あたり170万食の機内食を提供している。
ルフトハンザ ドイツ航空のドナルド・ブンケンブルク日本支社長のプレゼンテーションでは、ネットワークエアラインとして、ルフトハンザドイツ航空、スイス インターナショナルエアラインズ、オーストリア航空がフランクフルト・ミュンヘン・チューリッヒ・ウィーンをハブ空港としているほか、ポイントtoポイントの航空会社としてヨーロッパ都市間を運航しているブリュッセル航空とユーロウイングス、そしてアビエーションサービスとして、ルフトハンザカーゴ、整備会社のルフトハンザテクニック、機内食のLSGグループが3つの柱になっていると話した
ジョイントベンチャーはANAなど5社と行っている
ジョイントベンチャー(共同事業)においては、大西洋路線でエアカナダとユナイテッド航空、アジアでは日本路線ではANA、中国路線ではエアチャイナ、東南アジアや南太平洋ではシンガポール航空を行っていることが説明された。また、ANAとのジョイントベンチャーにおいては、「去年で5年目を迎え、上手に機能しており、お互いの国の情報を提供しており、今の状況に満足している」と話した。
ルフトハンザグループの日本路線は週最大38便体制に
2018年サマースケジュールでは、ルフトハンザドイツ航空は羽田~フランクフルト・ミュンヘン、中部~フランクフルト、関西~フランクフルトの4路線、スイス インターナショナル エアラインズは成田~チューリッヒ線、そして5月15日からは運休中だったオーストリア航空の成田~ウィーン線が復活することで、日本路線においては1週間で最大38便体制になる。オーストリア航空では、プレミアムエコノミーを成田~ウィーン線に投入することを発表した。ルフトハンザドイツ航空では、かつてないほど大成功したことでオーストリア航空でもプレミアムエコノミーの導入を決めた。
5スターエアライン到達まで様々な改革を行った
また、ルフトハンザグループのラインホルト・フーバー旅客体験デザイン・付帯サービス担当副社長は、5スターエアラインになったことについてのプレゼンテーションを行い「アジア以外のエアラインで5スターになったが、この5年間で様々な改善を行ってきた。長距離路線のビジネスクラスのサービス、2万人の客室乗務員のトレーニング、また地上も含めてホスピタリティーのサービスレベルを引き上げること、プレミアムパッセンジャーに対してのチェックインカウンターやラウンジの強化、ハブ空港において様々な言語を話せるスタッフの配備、アメニティの強化(機内及びラウンジ)、新しいエンターテインメントシステムの導入、ラウンジでの食事・ドリンクの強化、空港の保安検査場における優先レーン(Fast Lane)の標準化、プレミアムエコノミーの導入、ビジネスクラスの食事レベルの向上、新しいファーストクラスキャビンの導入、新しいビジネスクラスキャビンの導入などに取り組んだ結果、5スターを獲得することができた」を話した。
2017年には、ヨーロッパNo1の航空会社となり、そして5スターエアラインになったことで、今後も様々な取り組みを行っていくようだ。
関連URL:
ルフトハンザドイツ航空
スイス インターナショナル エアライズ
オーストリア航空
(鳥海高太朗)