ANAグループのLCCであるバニラエアは、新路線として福岡~台北(桃園)線を2018年サマースケジュール中に就航することを発表した。毎日運航で往路便は福岡を午前中に出発し、復路便は台北を午後に出発して夜に到着するスケジュールとなる予定。就航日や運賃などは追って発表することになっているが、サマースケジュールとなる3月25日~10月27日の間で就航するとしている。
バニラエアが誕生してからは、同社が福岡空港に乗り入れるのは初めてとなる(旧エアアジア・ジャパン時代は成田~福岡線を運航していた)。国内航空会社における福岡空港発着の国際線定期便は、JAL(日本航空)が撤退以降、現在ゼロになっている。ANAグループは、2001年3月で旧エアーニッポン(現在はANAと合併)が福岡~台北線を運休。JALは2005年10月に福岡~香港、福岡~ソウル、福岡~ホノルル線を運休し、更に2008年10月に福岡~上海線を運休したことで国内航空会社の運航がなくなっていた。
今年はバニラエアの福岡~台北線、そしてスターフライヤーも10月末から同じく福岡~台北線に就航することになり、福岡からも日系航空会社の運航便で海外へ行けるようになる。約10年振りの国内航空会社の国際線再就航となり、ANAグループ便としては、福岡空港の国際線は2001年以来となる。
バニラエアの台湾便は現在、成田・関西・那覇からの台北便、成田からの高雄便の4路線を運航し、台湾便全体で1日最大7往復で運航している。福岡から就航することで1日最大8往復になる予定。
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(鳥海高太朗)