2016年12月15日、韓国のLCC(格安航空会社)チェジュ航空が成田~釜山線に新規就航した。この路線はフルサービスキャリア2社であるJAL(日本航空)、大韓航空、LCCのエアプサンが運航しているが、チェジュ航空の就航でLCC間の競争も激しくなる事が予想される。
チェジュ航空が成田~釜山線に新規就航 韓国周遊旅行も可能に
チェジュ航空の成田~釜山線は1日1往復。釜山を午前11時台に出発し、成田に午後1時半すぎに到着。午後2時半まえに成田を出発し、釜山には午後5時前に到着する。
韓国人向けのスケジュールではあるが、往路共に昼間に移動できるので日本人も観光面では利用しやすいスケジュールとなっている。
■チェジュ航空、成田~釜山線運航スケジュール(~2017年3月25日)
7C1153便 成田14:25発 釜山16:55着(毎日)
7C1154便 釜山11:00発 成田13:35着(月・火・水・金)
7C1154便 釜山11:25発 成田13:35着(木・土・日)
チェジュ航空は成田空港から1日3往復ソウル(仁川)線を運航しているので、行きが成田~ソウル(仁川)、帰りが釜山~成田という韓国周遊旅行でも利用できるようになる。
チェジュ航空は預け荷物が無料
チェジュ航空はLCCでありながら、預け荷物を正規運賃で20キロ、割引運賃で15キロまで無料で預けることができる(特別なセールで販売される特価運賃は預け荷物を含まず)。
この手厚いサービスは現在6社ある韓国LCC間の激しい競争が背景にあるが、利用者としてはフルサービスキャリアに近い感覚で利用できLCCを利用するメリットが大きい。
成田~釜山線でLCC間の競争も激しく
成田~釜山線には既にフルサービスキャリアのJAL、大韓航空、そしてアシアナ航空傘下のLCCエアプサンが運航している。
エアアジア・ジャパン(現バニラエア)が一時成田~釜山線を運航していた時代は激しい価格競争が行われていたが、エアアジア・ジャパンの撤退後は比較的価格は高止まりしていた。
今回、チェジュ航空は新規就航特価として成田~釜山線を片道3000円で販売するなど価格面で攻勢をかけている。今後他社がどのように対抗するのかを含め、東京と釜山を結ぶ空路が活性化する事を期待したい。
関連URL:チェジュ航空
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 韓国のLCCの中でもチェジュ航空は、最も勢いのあるLCCだと私自身思っている。日本に乗り入れた当初に中部→ソウル線で利用したことがあるが、その時はおにぎりとオレンジジュースが機内で提供されたことを思い出す。現在は水のみが無料でサービスされ、他のLCC同様に有料の機内食を注文できるようになっているそうだ。
チェジュ航空は、成田空港ではLCC専用の第3ターミナルを使用しており、第3ターミナルの入り口正面で目立つ場所にカウンターがある。日系LCCが少ない韓国線において気軽に韓国旅行へ出かけられるLCCがチェジュ航空だろう。
編集長:鳥海高太朗