ANA(全日本空輸)では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会へ向けた特別塗装機を2018年1月29日(月)より就航することになり、就航前日の1月28日にお披露目イベントを開催した。
特別塗装機「HELLO 2020 JET」は、ボーイング777-200型機(JA741A)にデザインされ、2020年のオリンピック・パラリンピック競技大会就航までの期間、国内線として運航される。伊丹空港内にあるANAグループの「MRO Japan」で1月7日~27日までの期間にペイントされ、1月27日に回送便(フェリー便)として羽田空港に移動した。
色鉛筆とペンで応募用紙に書いた通りにペイントされていた
「HELLO 2020 JET」には、オリンピック競技種目のシルエットや日本の代表的な自然や建造物などが描かれている。機体デザインコンテストで大賞を受賞した特別塗装機をデザインした松本朝陽さん(現在高校1年生)は「この飛行機を見た人が東京オリンピック・パラリンピックが盛り上がったらいいなぁと思って書かせていただきました。色鉛筆とペンで応募用紙に書いた通りにペイントされていて嬉しく、この特別塗装機に携わった皆様に感謝したいです。将来はデザイナーか飛行機の整備士になりたいです」と話した。
福原愛選手もイベントに登壇
また、ANA所属選手でロンドンオリンピックで女子団体銀メダル、リオ・デ・ジャネイロオリンピックで女子団体銅メダルを獲得した福原愛選手も登場し、「HELLO 2020 JET」を見た感想として「絵を見させていただきましたが、本当に絵の通りにデザインされていてビックリしました」と感想を述べた。また2020年の東京オリンピック・パラリンピックについては「自分の国でオリンピックがあるというのは、一生に一回あるかないかの大きな機会ですが、素晴らしい大会になることを心からお祈りしてますし、私も何かの形で携わることができたらと思っています」と話した。
またイベント中には、ポスターカラーとペンを使って、松本さんが手書きで描いた羽田空港と伊丹空港での絵がお披露目された。その後、福原愛選手から松本さんにサイン入りの「HELLO 2020 JET」モデルプレーンがプレゼントされた。
特別デザインのヘッドレストカバーとエプロンもお披露目
機内では「HELLO 2020 JET」の機内向けに特別デザインされたヘッドレストカバーが装着され、CA(客室乗務員)も特別デザインのエプロンを着用する。「HELLO 2020 JET」という愛称はシンプルで呼びやすく、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を想起させる愛称であることを前提に、この作品に込めたデザイナーの松本朝陽さんの大会成功への願いや、大会の基本ビジョン「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」の実現を目指し、お客様と共に2020年を迎えたいとのANAの想いを込めて愛称を決定した。
初便は1月29日(月)の羽田発福岡行のANA243便(羽田8時20分発)を予定している。ANAは、2015年6月に東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャルエアラインパートナーとなり、大会成功へ向けてサポートしている。
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ANA「HELLO BLUE, HELLO FUTURE」特設サイト
(鳥海高太朗)