ANA(全日本空輸)は、2017年8月1日から羽田~ジャカルタ線をこれまでの1日1往復から2往復に増便した。増便を記念し、新たに新設された夜23時30分に羽田空港を出発するNH871便において増便セレモニーを開催した。
増便されたのは、羽田空港を23時30分に出発してジャカルタに翌朝の5時5分に到着するNH871便、折り返し便としてジャカルタを朝7時10分に出発して羽田に16時35分に到着するNH872便。ボーイング787-8型機で運航される。増便によって羽田~ジャカルタ線が1日2往復、成田~ジャカルタ線が1日1往復の合計3往復体制となる。
羽田・成田合わせてジャカルタへ3便体制に
往復共に羽田発着で深夜便の利用が可能になることから、効率の良い出張スケジュールを組むことができたり、深夜便でジャカルタに到着後、インドネシア・エアアジアやガルーダ・インドネシア航空などの国内線に乗り継いでバリ島へ行くことも可能で、朝10時前にはバリ島に到着できる。
■ANA、東京(羽田・成田)~ジャカルタ線運航スケジュール
NH855便 羽田10時15分発 ジャカルタ15時55分着
NH835便 成田18時05分発 ジャカルタ23時55分着
NH871便 羽田23時30分発 ジャカルタ5時05分着(翌日)
NH836便 ジャカルタ6時15分発 成田15時50分着
NH872便 ジャカルタ7時10分発 羽田16時35分着
NH856便 ジャカルタ21時25分発 羽田6時50分着(翌日)
就航セレモニーでは、ANAの清水信三取締役常務執行役員は「ANAでは現在、羽田から東南アジアへ6路線を飛ばしているが、シンガポールとバンコクに続いて、羽田からのジャカルタ便が2往復となる。ジャカルタはインドネシアの首都であり、世界第4位の人口を誇っており、アジアの中でも経済発展が著しく伸びており、ビジネス需要・観光需要共に大きな伸びが期待でき、ANAとしてもインドネシアと日本の友好関係に更に貢献できると思っている」と挨拶した。
インドネシアの民族衣装でお見送り
その後、インドネシアの民族衣装「クバヤ」を着用したANAのグランドスタッフと客室乗務員による記念撮影が行われた後、搭乗が開始され、増便初便に搭乗するお客様に搭乗証明書、更にコーヒーやオリジナルイヤホンなどの記念品がプレゼントされた。
増便初便となったNH871便は、23時37分にジャカルタへ向けて羽田空港を出発した。
2015年6月からビザも不要になった
インドネシアは、かつては到着時に空港でビザの取得が必要であり、35USドルが必要であったが、2015年6月に日本人においてはビザなしでの入国が可能となり、観光目的であれば30日まではビザは原則不要になっている。
関連URL:ANA
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 経済発展が続くインドネシア路線の増便であるが、羽田発着ということで、まずは日本人の海外出張で利用される可能性が高いほか、インドネシアからの訪日旅行客の利用も見込まれるだろう。
また今後、羽田23時半発のジャカルタ行きにおいては、21時前後にニューヨークやシカゴから羽田に到着する便からの乗り継ぎも期待されることになるが、シンガポールやバンコク同様にアジアと北米の流動を取り込む上で、時間帯によって成田で乗り継ぐパターンと羽田で乗り継ぐパターンを上手に活用することで、更に日本経由の乗り継ぎの外国人の利用も増えることが期待される。そういった意味でも色々な人に重宝される便になりそうだ。
編集長 鳥海高太朗