ANA(全日本空輸)は、2017年6月17日に中部(セントレア)~宮古線を開設した。6月17日~10月28日までの季節運航となる。今回の就航によって、セントレアからの沖縄路線は、那覇・石垣に続く3路線目となった。セントレア出発前に就航セレモニーが開催された。
機材はボーイング737-800型機でセントレアから宮古への便は11時40分発、宮古からセントレアへの便は15時発となっており、旅行には無理ないスケジュールとなっている。
これまでの片道5時間が2時間半に
就航セレモニーで、ANA中部支社長の丹治康夫執行役員は「国内線ではセントレアから19番目の路線ということになります。これまでは(那覇乗り継ぎで)約5時間の時間を要していたが、直行便になることで2時間半と時間を大幅に短縮できます。沖縄方面の路線としては、今年の10月に45周年を迎える那覇線、年明けに就航5周年を迎える石垣線、そしてこの宮古線と沖縄の3都市へ直行でいけるようになった。この宮古線は期間限定での運航となっているが、多数のお客様から通年運航を望む声が多く、出来るだけ早く皆様に通年運航の良いお知らせができるように一層の努力をしていきたいと思う。宮古島へは約2時間半のフライトになるが、到着間近の青い海と白い珊瑚礁を見えることを期待しながら、お客様には機内でおくつろぎいただきたい」と挨拶した。
宮古島のオススメは真っ白な砂浜が約7キロ続く与那覇前浜ビーチ
宮古島観光PRである第43代ミス宮古島サンゴの根間沙弥香さんは、宮古島の魅力について、「宮古島は人口は約55万人で珊瑚礁に囲まれた小さな島です。真っ白な砂浜が約7キロ続く与那覇前浜ビーチは、地元・観光客共に人気があります。特に2015年に開通した伊良部大橋からの眺めは360度どこを見ても美しい風景が広がっており、日本で一番長い無料で通れる橋としても有名です。その他にトライアスロンや宮古島ロックフェスタなど1年を通してイベントが開催されているのも魅力の1つです。手つかずの自然が残されている宮古島でほっと一息癒やしの時間が満喫できると思います」と話した。その後、初便に乗務する秋山美弘機長に根間さんから花束が贈呈された。
そして関係者のテープカットが行われ、セントレアからの新しい路線である宮古線の就航をお祝いした。テープカット後は、美ら海沖縄大使による三線の演奏で盛り上がった。セレモニーには、国土交通省 大阪航空局 中部空港事務所 中部国際空港長の船山利英氏、中部国際空港代表取締役社長の友添雅直氏が来賓として出席した。
初便は満席での出発となり、初便搭乗者には搭乗証明書と記念品がプレゼントされたほか、搭乗者はANAグループ社員による「宮古島」と書かれたランプ上に水を使って描いたモップアートを写真する姿が多く見られた。初便のANA725便は11時45分にゲートを離れ、12時8分に宮古空港へ向けて離陸した。
■中部~宮古線、運航スケジュール(2017年6月17日~10月28日)
使用機材:ボーイング737-800型機(プレミアムクラスあり)
ANA725便 中部11時40分発 宮古14時20分着
ANA726便 宮古15時00分発 中部17時20分着
関連URL:ANA
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 石垣島へはこれまでも直行便が就航していたが、宮古島への直行便はJTA(日本トランスオーシャン航空)を含めてもなかったが、今回の就航によって、これまで乗り換えなどで5時間近く要していたのが2時間半に短縮されることで1~2泊でも気軽に訪れることができるようになる。
今回は季節運航ということで10月28日までの運航となるが、あとは搭乗率次第で通年運航への道が開けることになる。高い搭乗率が続くことを期待したいところである。
編集長 鳥海高太朗