JAL(日本航空)は、2017年10月29日より現在1日1往復で運航している羽田~ロンドン線を1日2往復(ダブルデイリー)に増便することを発表した。増便はウインタースケジュール(冬ダイヤ)が始まる日からとなり、増便分は深夜早朝時間帯の発着枠を活用する。
羽田発は深夜2時45分発
■JAL、羽田~ロンドン(ヒースロー)線運航スケジュール(2017年10月29日~)
JL41便 羽田2時45分発 ロンドン6時25分着
JL43便 羽田11時30分発 ロンドン15時10分着
JL42便 ロンドン9:30発 羽田5時15分着(翌日)
JL44便 ロンドン19時00分発 羽田15時55分着(翌日)
深夜便はエコノミークラスでも「サクララウンジ」も使える
JL41便では、深夜2時45分発(サマーダイヤでは深夜1時55分発を予定)ということで、機内で休息と睡眠を十分にとってもらえるよう、羽田空港ではエコノミークラスを含む全利用者が「サクララウンジ」を利用することができるようにし、ラウンジ内で軽食を用意する。離陸後は希望者のみ軽食(エコノミークラスはスナック)を用意し、離陸後7時間後くらい(日本時間のお昼前)にメインの食事を提供する予定で計画をしている。また、希望者には平和島にある「天然温泉平和島」を利用できるキャンペーンを実施し、便出発に合わせて専用バス2便を出す予定となる。
(追記:ラウンジ利用においては、エコノミークラス利用者とビジネスクラス及びラウンジ利用ができるワンワールド上級会員でエリアを分ける予定。ラウンジ入室資格を持たないエコノミークラス利用者は、23時半以降の予定で「サクララウンジ」の5階部分が利用可能で、ラウンジ内では、軽食、ワイン・ビール程度のアルコール、ソフトドリンクを提供する予定。シャワーは利用不可)
増便分となる、JL41便・42便においては、「JAL SKY SUITE」搭載のボーイング787-8での運航を予定しており、ビジネスクラス・プレミアムエコノミー・エコノミークラスの3クラスとなる。現行のJL43便・44便は「JAL SKY SUITE」搭載のボーイング777-300ER型機でファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムエコノミー・エコノミークラスの4クラスで運航される。
JAL便名は共同運航便を含めて4便体制に
東京~ロンドン線においては現在、羽田~ロンドン線をANA(全日本空輸)、JAL、ブリティッシュ・エアウェイズの3社が1日1往復ずつ運航し、成田~ロンドン線をブリティッシュ・エアウェイズが1日1往復運航している。JALはブリティッシュ・エアウェイズと共同事業を展開しており、今回の増便でJAL便名ではコードシェア便を含めて4便体制となる。ヴァージン アトランティック航空は2015年2月に成田~ロンドン線を運休している。
JALではその他、成田~バンコク線を10月29日より現在の1日1往復から2往復に期間増便し、成田~ソウル(仁川)線は2018年3月24日を最後に運休し、羽田~ソウル(金浦)線に集約することを発表した。
関連URL:JAL
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 今回、最も驚いたのは、増便されるロンドン行き深夜便利用者全員が羽田空港「サクララウンジ」を利用できるようになることだろう。ラウンジは憧れの場所であり、ビジネスクラス以上の航空券かワンワールドの上級会員もしくは同伴でないと入れない場所だったが、JL41便に限ってラウンジに入れてしまうのだ。就航後、どんな軽食がラウンジで提供されるのかも楽しみである。
ANAが深夜に運航している羽田~フランクフルト線は出張者を中心に非常に人気があるが、JALの羽田~ロンドン線の増便分も同様の活用法が期待できるだろう。加えて、マイルを使った特典航空券が取りやすくなることも期待したい。
編集長 鳥海高太朗