ANAは、大阪の伊丹空港においては、空港に到着してから搭乗するまでの流れをよりシンプルでわかりやすく、スムーズにする新搭乗スタイル「ANA FAST TRAVEL」を2019年9月3日(火)より順次導入する。第1弾として、9月3日より従来のプレミアムチェックインカウンターが室内型カウンター「ANA PREMIUM CHECK-IN」として生まれ変わる。オープン前日の9月2日に伊丹空港で取材した。
南ターミナルの2階のかつてカフェレストランがあった場所にオープン
場所としては、ANA便が出発する南ターミナルの2階に位置している。大阪モノレールの大阪空港駅からの場合、2階の連絡通路からターミナルに入り、到着ロビーの前(豚まんの551蓬莱のお店あたり)から左にまっすぐ進み、10数段の階段を上った右側に位置している。かつて、飛行機が見渡せるカフェレストラン「レストラン ベレール」があった場所が「ANA PREMIUM CHECK-IN」カウンターになっている。
チェックインカウンターからそのまま保安検査場へ行ける。冬にはラウンジと直結する予定
従来と異なり、室内には専用の保安検査場が設置されたことで、チェックイン後にそのまま保安検査を通過できるようになる。また、今年冬を目処に昨年オープンした建築家の隈研吾さんが監修した「ANA SUITE LOUNGE」や「ANA LOUNGE」にも直結する計画で、当面は一旦、通常の利用者が使用するエリアに出たのち、すぐにラウンジの入口へアクセスできる流れとなる。落ち着いた雰囲気で、カーペットになっていることから、重厚感のあるチェックインカウンターとなった。
テーブルが低いカウンターも設置
今回、通常のチェックインカウンター6カ所、自動チェックイン機2台に加えて、お体が不自由な方などに対応したテーブルが低いカウンターも1カ所設けられた。「ANA PREMIUM CHECK-IN」は、ANAマイレージクラブのプレミアムメンバー(ダイヤモンド、プラチナ、スーパーフライヤーズカード)、プレミアムクラス利用者、スターアライアンス・ゴールド会員などが利用できる。
自動チェックイン機に対応した誰でも利用できるチェックインエリアも2階に
また「ANA PREMIUM CHECK-IN」カウンターの手前には、誰でも利用できる自動チェックイン機(3台)が設置される。2020年夏にはこのエリアに「ANA Baggage Drop」も導入される計画だ。基本的には預け手荷物ある場合や航空券の購入などは1階のチェックインカウンターで手続きをする流れは変わらないが、便や座席の変更や領収書発行など自動チェックイン機の利用が可能な場合には2階でも手続きが可能だ。
2020年まで段階的に「ANA FAST TRAVEL」のリニューアルが続く
今後も「ANA FAST TRAVEL」のリニューアルが続き、11月には保安検査場のリニューアル、来年2020年3月には、手荷物を預ける際に事前にX線検査機での安全性検査を飛行機に搭載されるまでに自動的に実施される「インライン・スクリーニング・システム」の導入、更には2020年夏に出発カウンターのレイアウト変更とデザインリニューアル、自動手荷物預け機「ANA Baggage Drop」の導入、「Special Assistance」カウンターの設置が計画されている。
「ANA FAST TRAVEL」は、羽田空港、新千歳空港、福岡空港、那覇空港に続き、伊丹空港は5空港目の導入となる。
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(鳥海高太朗)