ANA(全日本空輸)は、沖縄県の浦添市にある、東京ヤクルトスワローズが春季キャンプを行っている浦添運動公園のネーミングライツ(命名権)を2018年10月1日(月)から3年間取得することに合意し、2018年7月18日に浦添市役所において協定書調印式が行われ、両者間で協定書を交わし、「ANA SPORTS PARK浦添」という名称にすることを発表した。ネーミングライツ取得に関する金額については非公開とした。
野球場のネーミングは後日改めて発表。那覇市内や那覇空港からも近い
浦添運動公園は、那覇市内中心部から車で15分~20分、那覇空港からも約30分の場所に立地しており、野球場は東京ヤクルトスワローズの春のキャンプでも使われている。ネーミングライツの対象となる施設は浦添運動公園全体となり、陸上競技場、体育館、市民球場、多目的屋内運動場、相撲場、温水プールまじゅらんどを含む敷地となる。市民球場をはじめ、各施設にも10月1日のネーミングライツ開始前にANAの名前が入った新たな施設名が発表される予定となっている。
浦添市長「市民の皆様にANAが我が街の会社のように愛してもらえるような取り組みをしたい」
ANAは、従来からスポーツツーリズムを推進し、沖縄県では「ツール・ド・おきなわ」、「NAHAマラソン」、「美ら島センチュリーラン」などのスポーツイベントや、プロバスケットボールのB.LEAGUE「琉球ゴールデンキングス」のサポートをしているが、今回のネーミングライツ取得を機に、スポーツ推進を主要政策に掲げる浦添市とともに、「ANA SPORTS PARK浦添」を拠点としたスポーツ振興をさらに促進を目指す。
協定書調印式で、浦添市の松本哲治市長は「ネーミングライツに関しては4~5年くらい検討を繰り返し、ようやく今年1月に募集を開始したところです。ANAさんという我々にとっては願ってもない素晴らしいパートナーと出会うことが出来て嬉しい次第です。これからしっかりとANAさんと力を合わせて協議をして、Win-Winの形になり、そして浦添市民の皆様にANAが我が街の会社のように愛してもらえるような取り組みをやることで、沖縄県全体、観光客の皆様にも、浦添のファン、ANAのファンになっていただけるように頑張りたい」と話した。
また、ANAの志岐隆史代表取締役副社長は「ANAはスポーツにも一生懸命取り組んでおり、沖縄でも様々な場面で協力しているが(※上記参照)、(沖縄の)真ん中がホワイトスポットになっていると思っていたところに浦添市様からこういったお話があることがわかり、手を挙げさせていただきました。今後の発展の可能性を感じるところがございまして、浦添市様と共に飛躍していきたい、そして発展していきたいと思います」と話した。
2月のオープン戦でANAの名前が入る可能性も
東京ヤクルトスワローズでは、2月1日からキャンプイン初日から浦添運動公園の野球場で行っており、2月後半には同球場でオープン戦も開催されていることから、来年のオープン戦では球場名としてANAの名前が入る可能性が高く、注目を集めることになりそうだ。
(鳥海高太朗)