オンラインチェックインなどの浸透もあり、空港ではなく市内中心部でチェックインと荷物を預けることができるシティチェックインができる場所が減っている中、香港国際空港から出発する際にエアポートエクスプレスの香港駅・九龍駅で利用できるシティチェックインは今も健在であり、筆者自身とても重宝している。
朝5時半から便出発90分前までチェックインが可能
香港国際空港でのシティチェックインは、エアポートエクスプレスに乗車する人のみが利用可能となっており、便出発の90分前まで搭乗手続きと荷物の預けが可能となっている。朝5時半からオープンしており、午後便や夜便で帰国する場合でも午前中のうちにチェックインをすることができる。
シティチェックインが便利な理由は
今でこそ、インターネットでのウェブチェックインができる航空会社が増えているので、預ける荷物がなければ利用する必要はないが、荷物を預けられることが何よりも利点である。便利な理由は主に3つあり、1つは大きな荷物を持たずにエアポートエクスプレスに乗車できること、1つは特にエコノミークラス利用時は空港のチェックインカウンターに並ぶ必要がないこと。そしてもう1つはホテルをチェックアウトしてから駅に立ち寄って大きな荷物を預けることで身軽になったランチや最後のショッピングを楽しんで空港に行けることである。
香港エクスプレス以外のLCCはシティチェックインの対象外
日本発着路線では、キャセイパシフィック航空、香港航空、ANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)、更にはLCC(格安航空会社)の香港エクスプレスが香港駅・九龍駅でのシティチェックインが可能となっている。残念ながら国内LCCのピーチ、ジェットスター・ジャパン、バニラエアの搭乗手続きと荷物の預けは香港国際空港のみとなっている。
運転間隔は早朝から深夜まで全て10分間隔
香港国際空港駅までは、香港駅から24分、九龍駅から22分で結ぶ。香港国際空港から九龍駅まで90香港ドル(約1350円)かかるが、運転頻度も10分間隔で乗りたい時に乗れるので利用者からの評価も高い。香港を訪れる機会があれば、帰国便利用時にシティチェックインを利用してみるといいだろう。
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 香港のエアポートエクスプレスが優れているのは、シティチェックインだけではない。エアポートエクスプレスでは空港駅に改札はなく、改札は九龍駅と香港駅のみで、乗車券もしくはIC乗車券「オクトパス」を利用する場合も、両駅で改札を通過すればよいルールになっている。すぐに電車に乗れる点は大きく評価できる。
それ以外にも主要ホテルへの無料バスを九龍駅と香港駅から運行するなど、少し割高ではあるが鉄道アクセスに優れた空港だと言える。日本の空港アクセスも学ぶところが多くあるだろう。
編集長 鳥海高太朗