海外向けレンタルルーターサービス「jetfi」が2017年1月30日からIP電話サービス「jet-phone(ジェットフォン)」の受付を開始する。1日180円(税抜)で日本向けの電話がかけ放題になり、通話の多いビジネスマンにメリットの多いプランとなっている。
新技術「クラウドSIM」を活用したjetfi
グローバルフューチャーコミュニケーションが行う海外用レンタルルーターサービスの「jetfi」(ジェットファイ)。「クラウドSIM」という新技術を活用し、世界中の提携する通信会社のSIMがインターネット上のクラウド空間に格納されているため、本体のSIMの入れ替えなしにスムーズに現地回線に繋がる新しいサービスとなっている。
関連URL: 【ひこ旅】クラウドSIMの時代 海外モバイルの新しい選択肢 jetfi
ルーターの音声通話機能を活用「jet-phone」スタート
jetfiが貸し出しているルーター「G2」はandroidOSがベースとなっていて、本体には通話用の受話口も設けられていた。
これまではこの機能が使われることはなかったが、新たにIP電話サービスの「jet-phone(ジェットフォン)」のサービスが提供されることになった。受付開始は2017年1月30日からで、本体の貸し出しは2017年2月7日以降となる。
使用方法は通常のスマホと同じ
IP電話サービス「jet-phone」の利用者には050で始まる番号が付与される。使用方法はスマホの通話機能と同じで、ルーターの待ち受け画面上の「電話VoIP」ボタンを押して、かけたい番号を入力し、「IP電話」ボタンを押すと電話をかけることができる。
電話の着信時は、緑色の「応答」ボタンを押して通話が始まり、通話を終えたい場合は赤い「終了」を押せば通話が終了する。
料金は1日180円~・日本宛の通話が多いビジネスマンにメリットが多い
「jet-phone」の利用料金は「デイリープラン」が1日180円(税抜)で、「長期利用プラン」は30日間で1800円(税抜)。このほかに1日980円~のjetfiの基本料金がかかる。
かけ先は日本の固定電話・携帯電話問わず無制限の「かけ放題」で、通話時間が長い場合は既存IP電話サービスの「LINE Out」「Googleハングアウト」「Viber Out」「Skype」などよりお得になる。日本宛の通話が長いビジネスマンなどにはメリットが大きい。(110番・119番・衛星電話などは発信できず)
日本から「jet-phone」にかける際の料金は050番号への通話料金と同じなので、携帯キャリアのかけ放題サービスの定額の範囲内となる。ただ、「jet-phone」の050番号は貸し出し期間中のみしか利用できないので、その都度番号を伝える必要がある点は注意が必要となる。
また、「jet-phone」のIP電話使用時のデータ使用量は1時間あたり約16MBで、このデータ量は1日あたりのjetfiの容量から充当される。
「jet-phone」の対応国
IP電話サービス「jet-phone」の対応国は2017年1月26日現在約40の国と地域で、国によっては「jet-phone」の貸し出し台数と期間に制限があるので注意が必要だ。
「jet-phone」はIP電話の仕組みを使っているので一覧表にない国でも使用できる可能性があるが、国ごとに規制がある場合があるので、jetfiでは正式に記載されている国のみで使用することを推奨している。
利用条件なしの国
【アジア・中東】
韓国・香港・タイ・台湾・シンガポール・マカオ・カタール・バーレーン・イスラエル
【ヨーロッパ】
ドイツ・イタリア・スイス・イギリス・スペイン・オーストリア・トルコ・クロアチア・チェコ・オランダ・ベルギー・ロシア・ポーランド・フィンランド・ハンガリー・ポルトガル・スウェーデン
【北中南米】
米国(ハワイ・グアム・サイパン含む)・カナダ・ブラジル・ペルー・パナマ
【オセアニア】
オーストラリア・ニュージーランド
持ち込み台数※に制限あり
【アジア】
インドネシア(2台)
フィリピン(5台)
【北中南米】
メキシコ(3台)
※jetfiが貸し出すトータル台数
滞在(持ち込み)期間に制限あり
中国(3か月以内)
マレーシア(3か月以内)
インド(6か月以内)
関連URL:jetfi