ANA(全日本空輸)は、2017年1月23日より近距離国際線に投入予定のエアバスA320neoを国際線としては初フライトとなる成田~上海(浦東)線で運航を開始した。初便となったのは成田9時40分発のNH919便。国際線デビューにあたり、成田空港では初便搭乗者向けに記念品のプレゼントや横断幕でのお見送りで新型機の国際線就航を祝った。
3月25日までは成田~上海線、3月26日以降は成田~杭州線に投入予定
既に国際線就航に先駆け、昨年12月26日より国内線で先行投入していたが、今後は3月25日までは成田~上海(浦東)線の1往復(NH919便、NH920便)、3月26日からの夏ダイヤでは成田~杭州線(NH929便、NH930便)に投入される。
機内Wi-Fiも使え、最新のエンターテイメントシステムを搭載
ANAのエアバスA320neoは、ビジネスクラス8席、エコノミークラス138席の仕様となっており(機内の様子は12月18日の当サイト記事「【編集長コラム】小型機でも機内エンターテイメント充実」にて掲載)、機内インターネットサービス「ANA Wi-Fiサービス」も提供されている。30分プランで6.95米ドル(約790円)、3時間プランで16.95米ドル(約1930円)でネット接続ができる。またエンターテイメントシステムも最新のものが搭載され、モニターのデザイン性や操作性が格段に向上している。電源においては、ビジネスクラス・エコノミークラス共にPC電源とUSB充電ポートが装備されている。
ANAでは今後、エアバスA320neoを7機発注しており、2018年にかけて受領する予定となっている。
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 私も12月にドイツのエアバス社工場から空輸されたばかりの真新しい飛行機の中を取材させてもらったが、機内はLED照明で明るく、そしてシートに座ると特にエコノミークラスのシートテレビの大きさに驚いた。
ANAの資料によるとエコノミークラスで10インチ、ビジネスクラスで12インチとなる。10インチはかなり大きく感じるので、機内での映画やビデオプログラム鑑賞もより楽しくなることだろう。エコノミークラスでは長距離路線並みの快適性が確保されている。
機内で仕事をする人もリラックスする人にも快適な飛行機だと言える。小型機で全部で146席ということで、新たな飛行機の納入後も当分は中国路線を中心に投入されることになり、快適なフライトの望む利用者に支持される可能性が高いだろう。
編集長 鳥海高太朗