2019年3月8日、JAL(日本航空)が出資する成田空港を拠点とした新たな国際線中長距離LCC(ローコストキャリア)のブランド名を「ZIPAIR」にすることを発表した。会社名も株式会社ティー・ビー・エルから株式会社ZIPAIR Tokyoに社名変更した。
まずはバンコクとソウルへ
就航路線についての発表もあり、2020年夏ダイヤに成田~バンコク(スワンナプーム)線と成田~ソウル(仁川)線の2路線にボーイング787-8型機を使って就航する。将来的には「ETOPS」を取得してのアメリカ西海岸、更にはヨーロッパ路線への就航を目指す。
「ZIPAIR」という名前の由来は、英語で矢などが素早く飛ぶ様子を表した擬態語「ZIP」から生まれた造語で「フライトの体感時間が短い」エアラインであることを表現しているほか、郵便番号のZIP CODEが持っている「さまざまな場所に行ける」というイメージや、デジタルファイルフォーマットの「zip」のイメージを盛り込み、「至る所に日本人らしい創意工夫をつめて、計算し尽くされた移動体験を目指す」という想いを込めた名前になっている。
コーポレートカラーはメインはグレー、サブカラーはグリーンに
会社のカラーとなるコーポレートカラーは、メインカラーはグレー、サブカラーをグリーンとした。機内サービスやキャビンの概要などは追って発表する。ホームページも3月8日の17時にオープンした。
既存LCCに負けない価格を目指す
成田~バンコク線では既に、LCCだけでもタイ・エアアジアX、スクート、ノックスクート、タイ・ライオンエアが就航している。また成田~ソウル線もチェジュ航空、イースター航空、エアソウル、ティーウェイが就航しているなど激戦路線となっているが、国内LCCの就航はないことから訪日外国人に加えて、日本人旅行者の取り込みに期待したいところでもある。ZIPAIR Tokyoの西田真吾代表取締役社長は、既に就航しているLCCに負けない価格を出していきたいと語った。
関連URL:ZIPAIR
(鳥海高太朗)