2017年1月10日、バニラエアが大阪市内で記者会見を開き、関西と奄美大島を結ぶ直行便を2017年3月26日から1日1往復運航する事を発表した。航空券の販売開始に合わせて片道1980円~の新規就航記念セールも開催する。
バニラエア 関西~奄美大島線のスケジュール・運賃
バニラエアの関西~奄美線は運航スケジュールと運賃は以下の通り。
■バニラエア、関西~奄美大島線運航スケジュール(2017年3月26日~6月30日)
関西→奄美大島
JW873便 関西12:25発 奄美大島14:10着(3月26日~4月5日)
JW873便 関西12:15発 奄美大島14:00着(4月6日~6月30日)
奄美大島→関西
JW874便 奄美大島12:25発 関西13:50着(3月26日~4月5日)
JW874便 奄美大島14:40発 関西16:05着(4月6日~6月30日)
運賃:片道4,780円~(シンプルバニラ)※支払手数料と旅客施設使用料が別途必要
販売開始:2017年1月12日14:00~バニラエア公式ホームページにて
就航記念セール「わくわくバニラ」片道1980円~
バニラエアは関西~奄美大島線の新規就航を記念して、1月12日14時の航空券の販売開始と同時にセールを開催。関西~奄美大島線の「わくわくバニラ」を片道1980円~で販売する。
バニラエアの国内線はこれまで成田~新千歳、成田~奄美大島、成田~沖縄の3路線のみだったが、2017年2月に開設する成田~関西、成田~函館、関西~函館の3路線と今回の関西~奄美大島線を合わせて国内線は計7路線に拡大する事になる。
「関西に住む約25万人の奄美ゆかりの方の高い期待」
バニラエアの関西~奄美大島線の新規就航について、代表取締役社長の五島勝也(ごとう・かつや)氏は主な就航理由を3つ掲げた。
・関西地方に住む約25万人の奄美ゆかりのお客からの期待の高さ
・2018年のユネスコ世界自然遺産登録への動き
・奄美群島の首長から関西線就航への熱心な要望
会見には鹿児島県大阪事務所所長の南重秋氏ら3名が来賓として登壇。バニラエアの新規就航に期待を込めて祝辞を送った。
新たな観光ニーズが生まれる可能性・関西での認知度が課題に
2017年1月現在、近畿圏と奄美大島を結ぶ直行便は、JAL(日本航空)の伊丹~奄美大島線の1日1往復のみ。バニラエアの新規就航で帰省客の需要が見込めるだけでなく、海外のLCCも多数就航する関西空港と奄美大島が直接結ばれることによって、新しい目的地として観光需要が生まれる可能性がある。
バニラエアは2014年7月に開設した成田~奄美大島という独自路線を時間をかけて成長させた。関西~奄美大島線もLCCとしての単独路線として期待されている。
関連URL:バニラエア
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- バニラエアが成田に続いて、3月末から関西空港からも奄美大島線を就航することを発表した。大阪で行われた発表会の取材に行ってきたが、その感想としては関東圏以上に関西圏と奄美大島との結びつきが強く、バニラエアの就航で片道1万円以下で近畿圏と奄美大島が結ばれることから、就航直後から一定の搭乗率は期待できそうである。
今回、バニラエアの五島社長は、関空でのバニラエアの位置づけにおいては、独自の就航地に飛ばすことで存在感を高めていきたいという考えを示している。3月には関西から就航する函館、そして奄美大島はピーチが就航していない場所である。
成田でもバニラエアが奄美大島に就航したことで知名度が上がったこと事実であり、関空においても函館&奄美大島で認知度を高めることができれば、既に就航している台北線や2月に就航の成田線の利用者も増える可能性が高い。独自戦略が吉とでるのか、その結果は夏にはわかることだろうと思う。
編集長 鳥海高太朗