JAL(日本航空)は、2019年2月13日(水)より、成田~メキシコシティ線を運航するアエロメヒコとのコードシェア便をスタートさせた。具体的には、アエロメヒコ航空が運航する成田~メキシコシティ線に加えて、メキシコ国内線、メキシコシティ→サンフランシスコ線(片道)にJAL便名のコードシェア便となり、成田・羽田発JAL運航の日本国内線にアエロメヒコ航空の便名のコードシェア便となる。現状ではコードシェア便のみの提携で、JAL便名の航空券を購入した場合に限り、アエロメヒコ航空運航便においてもマイル積算される状況になっている。
メキシコ大使館でJALとアエロメヒコが共同記者会見
2019年2月20日には東京都内のメキシコ大使館で両社による共同記者会見を開催した。アエロメヒコのアンコ・ヴァン・デル・ヴェルフコマーシャル担当最高責任者は「アエロメヒコは今年で85周年を迎えた。日本路線は12年間運航しており、現在95都市に就航し、昨年1200万人の乗客を運んだ。JALとコードシェアできることを嬉しく思う。提携のスタートとしてJALのお客様がメキシコの30地点に行くことができる。自動車業界を中心としたビジネス、また観光ではカンクンだけでなく、中南米の都市にも乗り継ぎが便利でよりシームレスな乗り継ぎも可能となる」と挨拶した。
JALの大島秀樹執行役員・国際提携部担当は「2017年の10月に提携に合意し、準備を進め今年2月13日よりコードシェアを開始した。当社の国内線をコードシェアにすることでメキシコからのインバウンドにも需要にも期待したい。今後はマイレージやラウンジ提携なども進めたい。JALは中期計画によって世界主要500都市への乗り入れを目標としている。自社運航に加えて、今回のような提携によって便利でスムーズなネットワーク構築を図っていきたい」と話した。
2019年度中にはマイレージ提携をスタートさせたい
質疑応答では、アエロメヒコとの今後のジョイントベンチャー(共同事業)については、現時点では検討はしておらず、まずはお互いに送客しながら提携を強化していきたいとJALの大島執行役員は話した。また、2019年度中にはマイレージ提携を開始したいとした。現在のアエロメヒコの成田~メキシコシティ線の平均搭乗率は90%程度を記録しているとアンコ・ヴァン・デル・ヴェルフコマーシャル担当最高責任者は明らかにした。
メキシコ行きの便においては、日本発が6割、メキシコ発は4割の比率でビジネスと観光の比率は半々となっている。
(鳥海高太朗)