JAL(日本航空)は、2017年11月16日より旅客サービスシステムの刷新を予定しており、システム刷新後に国内線を中心に航空券の取り扱いが変更される。
国内線特典航空券の有効期間が1年に延長される
その中で、JALマイレージバンクのマイル利用でのJALグループ国内線特典航空券においては、従来特典航空券に交換した翌日から90日間有効だったのが1年間有効に変更される。有効期間の延長によって、国際線特典航空券と同じ有効期間となる。
利用者にとっては、万が一、特典交換後に予定が変更になった際にも1年間の間で利用できることから、3000マイルの手数料を払って払戻をしなくても1年以内に利用する機会があれば払戻をする必要がなくなるほか、マイルの有効期間が迫っている時なども有効期間内に国内線特典航空券に交換することで、1年間の間に利用すればよいので、マイルを無駄にする可能性も低くなることが予想される。
出発当日の特典航空券利用時の前倒しが不可能に
もう1つ大きな変更は、JALグループ国内線特典航空券においては、現在、出発当日においては予約便よりも早い便に乗りたい時に空港での変更が可能となっていたが、11月16日以降は予約便しか搭乗できなくなる。つまり、遅い便を予約して、当日早い便に乗るという技が使えなくなることから、これまで以上に慎重に便を選ぶ必要が出てくる。なお、予約便でファーストクラス(8000円追加)、クラスJ(1000円追加)にアップグレードしたい場合には現在同様に追加料金でのアップグレードは可能。
また、有償の航空券においても、予約変更が可能な航空券の有効期間が発行日の翌日から90日間有効だったものが1年間に延長されるほか、「株主割引」「特便割引」「先得」「乗継割引」などの割引運賃での事前のキャンセル待ちが不可となる。11月16日以降にJAL国内線を利用する際には注意が必要。
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(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 今回の変更は、私自身は嬉しい部分と残念な部分と両方である。まずは国内線特典航空券の有効期間が1年間になることで、一旦予約して万が一行けなくなってしまった時も90日間だと結局使えずに、3000マイルの手数料を払って払い戻すこともあったが、1年間になることで後日ゆっくり使えそうでマイルを無駄にすることはなくなりそうである。
だがそれ以上に残念なのが特典航空券利用時の前倒しができなくなること。札幌や福岡、伊丹、沖縄など便数が多い路線の場合で、空席がある時などは、遅い便で手配をして空港で早い便に変更することが私自身多く、それができなくなることから特典予約は慎重になりそうだ。ある意味「特便割引」を利用する際と近い感覚になると私自身は思っている。個人的には、国内線特典航空券予約を現在の4日前までから前日もしくは2日前まで可能になるとありがたいと思っているが、予約締め切り日についての変更は今回はなく、従来通り4日前までとなる。
編集長 鳥海高太朗