ANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)は、2017年8月1日(火)発券分より国際線における燃油サーチャージを改定し、燃油価格及び為替動向により、各路線において4月~7月発券分に比べて約半分の額に引き下げられ、今年2月・3月発券分と同等になった。
具体的には、欧米路線(除くハワイ)やオセアニア方面では片道7000円が3500円に、ハワイ線では片道4000円が2000円に、バンコク線やシンガポール線などでは片道3000円から1500円に引き下げられた。欧米路線では往復で7000円安くなり、利用しやすくなる。
燃油サーチャージは大人・小児共に同額で、特典航空券利用時にも必要。
■2017年8月・9月発券分 ANA、JAL燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)主要路線 ※片道あたり
・日本~北米(ハワイを除く)、ヨーロッパ、オセアニア
3500円
・日本~ハワイ、インド、インドネシア
2000円
・日本~タイ、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、カンボジア
1500円
・日本~ベトナム、フィリピン、グアム
1000円
・日本~中国、台湾
500円
・日本~韓国
200円
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- ANAが6月9日に発表したプレスリリースによると、2017年4月から5月におけるシンガポールケロシン市況価格の2カ月平均が1バレルあたり62.51USドルで、為替レートが1USドル=111.14円ということで、シンガポールケロシン市況価格の円貨換算額は6947円になったが、今回の燃油サーチャージ額は6000円~6999円の場合におけるものとなっており、7000円を超えると7月までの設定額に逆戻りすることになる。
8月に入ったので、6月・7月の燃油価格で決まる10月以降に設定される燃油サーチャージも近いうちに発表される見込みであるが、燃油サーチャージの徴収をしない6000円未満になることは当面は難しそうだ。
編集長 鳥海高太朗