ANAは、元号が平成から令和に改元される4月30日から5月1日にかけて羽田空港国際線ターミナルで、「平成ラストフライトのお見送り」「令和初フライトセレモニー」「新元号カウントダウン」のイベントを開催し、ANAの平子裕志社長も参加した。
平成最後も令和最初も共にバンコク行き
ANAでは羽田空港から国際線深夜便を運航していることから、平成最後の出発便・令和最初のフライトでそれぞれセレモニーが行われ、共にバンコク行きとなった。平成ラストフライトは、ANA1925便23時35分発のバンコク行きで、搭乗者に平子社長が自らサインをした搭乗証明書と搭乗記念品が配布された。出発ゲート前には「平成ラストフライト Heisei Last Flight 平成31年4月30日」と記念のボードが掲げられ、平成最後の便をお見送りした。
令和最初のフライトでは航空日誌に署名。安全も令和の時代も守りぬく
そして、令和初フライトはANA849便0時05分発のバンコク行きとなり、「令和」の時代へ、安全への思いを引き継ぐために平子社長、整備士、機長の3名によって航空日誌への署名が行われた。平子社長は「経営の基盤であり、社会への責務である。安全を令和の時代も守りぬきます 平子裕志 令和元年5月1日」を記した。令和最初のフライトの搭乗者にも搭乗証明書と搭乗記念品が配られた。
平子社長「33歳のANA国際線は昭和生まれの平成育ち」
平成最後のフライト・令和最初のフライトの出発を前に平子社長は「令和は出典が万葉集であるが、令和を英語訳するとBeautiful Harmonyというそうで、この美しい調和という意味を持つ新元号は海外からも大変注目が集まっており、日本に対する期待値も高まっている。新しい時代が平和であることを祈りつつ、新しい天皇陛下のご即位に心からお祝いを申し上げたいと思う。今ANAは66歳です。昭和27年12月にヘリコプター2機で創業し、これまで66年間国内線を運航しており、人間の人生に例えれば昭和と平成にどっぷり浸かった人生でした。国際線ではそのちょうど半分の33歳で、昭和61年にスタートしたので、昭和生まれの平成育ちです。親子のような年の差であるが、既に十分な経験を積んでおり、新しい令和の時代に向けて刻々と準備をしているが、私どもANAの安全に対する姿勢は不変です。いつの時代も安全を第一に、そして新しい時代に相応しい必要とされるエアラインを目指していく」と挨拶をした。
乗客と共に「令和」へのカウントダウン
カウントダウンの直前にも挨拶した平子社長は「今日ここに立っている客室乗務員とグランドスタッフは4人共に平成生まれの「令」と「和」がつく名前の女性に来ていただき、一緒にお祝いをしたいと思います。カウントダウンをご唱和いただきたい」と話し、そして、0時の改元の際にはお客様と共にカウントダウンを行い、くす玉を割って「令和」のスタートをお祝いした。
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(鳥海高太朗)