ANA(全日本空輸)が2019年5月24日より成田~ホノルル線に投入する総2階建て飛行機エアバスA380型機の特別塗装機「FLYING HONU」がヨーロッパ時間3月20日にフランス・トゥールーズでANAに引き渡され、3月21日の12時52分に成田空港に着陸した。
トゥールーズからのフェリーフライトには、ANAホールディングスの片野坂真哉代表取締役社長、エアバス・ジャパンのステファン・ジヌー代表取締役社長が搭乗し、タラップより両氏が降り立った。
ANAホールディングスの片野坂社長は「昨日、世界最大の旅客機であるA380をフランスのトゥールーズで受領し、古川機長ほか2名のパイロットが約1万キロ、12時間のデリバリーフライトのもと、ANAグループ約40名のスタッフと共に本日成田空港に無事到着しました。このA380に乗りまして感動しました。1つ挙げるとすると非常に機内が静かでした。搭乗した瞬間からハワイを感じていただけるような機内の空間をご用意しています。総力を挙げて安全な快適なFLYING HONUのハワイ便の就航へ向けて準備に入ります」と述べた。
2018年3月にフランス・トゥールーズのエアバス社で最終組立が開始され、8月30日に最終組立工場からロールアウトしたのち、9月17日に塗装と客室設備の装着を行うドイツのハンブルク工場へ飛行した。塗装を終えて12月13日にメディア関係者にお披露目され、座席や各種設備などの内装などの作業が行われた後、フランスのトゥールーズ工場にて3月20日にANA側に引き渡され、本日成田空港に到着した。日本の航空会社がA380を導入するのはANAが初めてとなり、今後3機を導入する計画となっている。
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(鳥海高太朗)