ピーチは、2018年8月1日より関西~釧路線を毎日1往復で就航することを発表した。運賃は片道5290円からの設定(シンプルピーチの場合)で、航空券の発売は2018年1月下旬を予定している。また、2018年度中には新千歳空港を拠点化し、新千歳からの道内路線への就航も検討する。
北海道への国内LCCの就航は新千歳・函館に次いで3空港目
北海道への国内LCCの就航状況としては、新千歳空港には国内線を運航するLCC全てが乗り入れており、ピーチは関西・仙台・福岡の3路線、ジェットスター・ジャパンは成田・関西・中部の3路線、バニラエアと春秋航空日本は成田線、エアアジア・ジャパンは中部線を運航している。加えてピーチは国内LCCでは唯一の新千歳からの国際線として台北便を運航している。その他には函館空港にバニラエアが成田(通年運航)と関空(季節運航)の2路線が展開しているのみとなる。
釧路に入って新千歳から出るルートが増える可能性が高い
北海道への路線は季節変動が大きいことに加えて、冬の期間は降雪の影響による運航のイレギュラーが発生するリスクもあることから、LCCの路線は西高東低になっているのが実情である。このような状況の中で、釧路路線の就航は、近畿圏からの新たな観光ルートの開拓に寄与することは間違いなく、釧路に入って新千歳から帰るというルートが確立される可能性が高いだろう。道東に気軽に遊びにいけるようになることでの期待は大きい。
加えて今回、道内路線への就航に初めて言及したが、北海道内の移動における飛行機利用は割高であり、LCCが就航することで飛行機を使っての道内2都市観光、もちろん北海道民の移動にも大きな影響を与えることになるだろう。だが、180席という座席数を埋めることができるのかという不安はあるが、道内路線に就航することになった際にもインバウンド(訪日旅行客)をいかに取り込めるのかが大事になってくるはずだ。
新千歳にほぼ一極集中していた国内LCCであるが、函館・釧路以外への就航にも期待したいが、その為にも関西~釧路線の成功が必須となるだろう。
■ピーチ、関西~釧路線運航スケジュール(2018年8月1日~10月27日)
MM125便 関西9時50分発 釧路11時50分着
MM126便 釧路12時30分発 関西15時00分着
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(鳥海高太朗)