ANA(全日本空輸)は、2017年9月8日に国内の航空会社で初めてとなるエアバスA321neo(neoとはnew engine option)が羽田空港に到着した。
9月中旬より羽田発着の国内線に投入予定
9月8日の15時16分にANAのA321neoがドイツ・ハンブルクのエアバス社に羽田空港に着陸した。現在世界で4社が運航しており、ANAが5社目の導入となる。9月中旬より国内線の羽田発着路線に投入される。
A320ファミリーで最大の大きさを誇るA321neo
A321neoは、エアバス社のA320ファミリー(A318、A319、A320、A321)の1つとなっているが、A321neoはA320ファミリーの最大機種となっている。また、エアバス社によると、neoシリーズは「シャークレット」と呼ばれる大型のウイングチップと新型の燃費効率に優れたエンジンを装備することで、従来機の同型(A321neoの場合はA321ceo)と比べて燃費効率が約15%向上しているのが特徴となっている。A321neoは、2010年12月にローンチし、現在45社以上から1400機以上の受注を獲得しているとのことである。
194席仕様は国内線で使い勝手のよい座席数
ANAでは、A321neoを国内線で導入するが、機内はプレミアムクラス8席、普通席186席の合計194席仕様とした。ANA国内線のボーイング767-300型機が270席(プレミアムクラス10席を含む)、ボーイング737-800型機が167席もしくは166席(プレミアムクラス8席を含む)となっており、その中間の座席数になる。使い勝手のよい座席数になっている。
プレミアムクラスは電動リクライニング
羽田空港に空輸されたA321neoは、到着後に機内をメディア関係者に公開した。
プレミアムクラスには、電動リクライニングシートを採用した。2-2の配列で前方2列の合計8席となっているが、12インチのタッチスクリーン型パーソナルモニターを完備しているが、画面右端にUSBポートが備え付けられていた。また、PC電源も使うことができるようになっている。
普通席にも全席シートモニターを完備
特に大きく変わったのは普通席で、国内線仕様機としてはANA初の全席にタッチパネル式パーソナルモニター(10インチ)を搭載し、約60タイトルのビデオコンテンツが楽しめるほか、普通席でもPC電源とUSB充電ポートを利用することができる。
機内インターネット「ANA Wi-Fiサービス」も使える
また、機内インターネットサービス「ANA Wi-Fiサービス」も装備しており、インターネットにも接続することが可能となっている。ANAは、羽田発着の国内線を中心に搭載される予定のエアバスA321neoを今後21機導入する予定となっている。
関連URL:ANA
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- ドイツから飛んできた真新しい飛行機の中で私も撮影をさせていただいたが、国内線仕様にも関わらず全席にシートテレビを搭載したのは驚いた。10インチで非常に大きく、この便になればビデオプログラムを約60タイトル、そしてリアルタイムでニューやスポーツ中継などが楽しめる「ANA SKY LIVE TV」もシートテレビで楽しめるので、機内で退屈することはないだろう。
最近ではWi-Fiを充実させることで利用者自身のスマートフォンやタブレットで専用コンテンツにアクセスする動きが強いが、今後ANA国内線の機内エンターテインメントの方向性に注目していきたい。
編集長 鳥海高太朗