成田空港は、2017年7月28日に開港から39年目(開港は1978年5月20日)で同空港を利用した航空旅客数10億人を達成したことを記念した式典が開催された。
10億人目となったのは、アメリカ・シカゴへ向けて出発するスザンヌ・サライさんで、成田空港空港会社の夏目誠社長より羽子板、スザンヌさんが利用するJAL(日本航空)からはボーイング787型機のモデルプレーン、また着物を着用したハローキティからぬいぐるみがそれぞれプレゼントされた。
夏目社長、2020年へ向けて「おもてなし」の心で迎えたい
そして来賓と共にくす玉を割って航空旅客数10億人突破をお祝いした。成田国際空港会社の夏目誠社長は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、世界各国から来られる多くの選手・関係者・お客様を我が国の表玄関として、日本が世界に誇るおもてなしの心で、円滑・安全にお迎えすべく、関係機関とのご協力・連携によって万全の体制で迎えられるように準備している。成田空港の20年後・30年後への更なる機能強化においては、地域の皆様のご理解・ご協力のもと、空港作りは地域作りであるという想いを胸に刻み、地域に寄り添っていきたい」と述べた。
また、来賓を代表して挨拶した成田空港圏自治体連絡協議会会長の小泉一成成田市長成田市長は「今日に至るまでの約40年の間に、第2旅客ターミナルの完成、平行滑走路の供用開始、第3ターミナルの完成、航空機発着回数500万回突破と成田空港は着実に日本の空の玄関としての道を歩んできた。近年はターミナルで日本文化を体感できるイベントが毎月開催されるなど、文化発信の拠点としても活用されており、LCCによる航空ネットワークの拡充も追い風となり、2年連続で過去最高を記録するなど大きく躍進している」と39年を振り返った。
また、各ターミナルでは、ターミナル利用者にトラベルポーチがプレゼントされた。
関連URL:成田国際空港
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 成田空港が開港したのは、私が生まれた年と同じ昭和53年(1978年)。当時は第1ターミナルしかなかったが、私が初めて成田から海外へ出国したのが平成2年(1990年)。当時は出国審査場へ向かう際にエスカレーターを降りていたが、当時のテレビドラマの海外出発シーンでもよく使われていたことが思い出される。
そして、第2ターミナルのオープン、第1ターミナル南ウイングのリニューアル、そして第3ターミナルがオープンした。また滑走路も2本になったが、羽田空港の国際化に伴って成田の衰退が囁かれていたが、結果的には「LCC」と「北米とアジアを結ぶハブ空港」という強みを活かし、2016年度は3962万人という過去最高を記録した。
羽田空港と成田空港の棲み分けも出来つつあり、当分はこの2つの強みを活かした空港運営になりそうである。
編集長 鳥海高太朗