ユナイテッド航空は、2017年6月15日から成田~サンフランシスコ線に導入する新型機ボーイング777-300ER型機に搭載される新コンセプトのビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」の新シートを都内でメディア関係者に公開した。
「ユナイテッド・ポラリス」の新シートを実際にフルフラットベッドにしてみた。180度水平リクライニングになるが、電動で他社のビジネスクラスに比べるとフラットになるまでの時間が短く、スピーディーにベッドにできた。またベッドにすると198センチまでは足が伸ばせることから、身長が高い人でも足を曲げずに睡眠することが可能。座席配列は1-2-1でボーイン777-300ER型機では60席の設定となる。
テーブルを広げるとタブレットを立てることができるタブレットスタンドがあり、USBやシート電源も完備しているなど機能面も充実しているシートであった。
新しいビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」のコンセプトは、「快適な睡眠」を重視したとのことで、リサーチに1万2000時間以上を費やしたとのこと。シートに加えて、寝具類もアメリカの高級デパートである「サックス・フィフス・アベニュー」の協力を得て、羽毛布団やブランケット、サイズの異なる枕、クッションマットレスなどを用意したほか、更には12時間以上のフライトでは持ち帰り可能なオリジナルのパジャマを搭載するなど「眠り」に特にこだわっている。
ユナイテッド航空のマセル・フークス アジア太平洋・大西洋地区営業副社長は、「昨日は成田で747型機(ジャンボ機)が退役しお別れするのが寂しかったが、それに代わるより素晴らしいサービスを今日はご説明させていただきます。あと数時間後に成田から新しいボーイング777-300ER型機がサンフランシスコへ向けて出発します。初便のUA838便は90%以上の搭乗率になっています。サックス・フィフス・アベニューが協力の素晴らしい寝具類が搭載されてますし、沢山のアメニティ、食事や飲み物、更にシートだけでなく、新しいポラリス専用ラウンジが各空港に設置されます。とても質の高いもので、ラウンジではゆっくりくつろげるスペースになります」と挨拶をした。
また、ユナイテッド航空及びスター アライアンス加盟航空会社のビジネスクラス・ファーストクラス利用者のみが利用できる「ユナイテッド・ポラリス」専用ラウンジを2016年12月にシカゴ・オヘア空港にオープンし、来年を目処に成田空港にも新設される予定となっている。
機内食については別記事でレポートする。
関連URL:ユナイテッド航空
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 今回、新シートのモックアップに実際に座らせていただいたが、フルフラットベッドの状態が快適だったのはもちろん、テーブルや電源の位置、タブレットスタンドなども含めて機内でノートパソコンなどを使って仕事をする際なども含めて長時間フライトでも快適に過ごすことができそうである。睡眠時においては、フルフラットベッドに加えて、羽毛布団やブランケット、枕、マットレスに工夫をしているが、これは遠くないうちに実際の機内で試してみたいと思う。
機内食もリニューアルされ、従来に比べるとかなり充実したようで、そのあたりは次の記事でレポートしたい。
編集長 鳥海高太朗