ANA(全日本空輸)は、国際線ファーストクラス・ビジネスクラス、国内線プレミアムクラス、ラウンジで提供する日本酒を選ぶ選定会を2017年5月26日に川崎市内にあるANAC川崎工場にて開催された。
2017年5月に約260にも及ぶ銘柄がエントリーされ、書類選考ののち今回は33銘柄から最大16銘柄を選定される。今回、北は青森、南は大分まで32の都府県からのエントリーがあった。日本酒選定会は今回で4年目を迎える。
2020年に向け、『日本が誇る、日本のSAKE文化の発信』を国内外に行うべく最新の味・造りのトレンド(伝統製法+最先端の醸造技術)をテーマとして選考する。
特に和食とのマリアージュを意識し、機内食とのマッチングが良いものを選定していくことに加えて、日本酒にあまり馴染みのない、女性や外国人の皆様にも日本酒の良さを機内で発信していけるように、飲み口が良いものも選定するべく、審査には、ANAの機内食やドリンクメニューをプロデュースする、国内外の著名シェフ、お酒やコーヒーのプロフェッショナル、そしてANAシェフで編成されている「THE CONNOISSEURS」のメンバーでもあるANA日本酒アドバイザーの太田和彦氏や担当シェフ、更にANAの客室乗務員(CA)2名、サービスを企画する社員などANAグループ社員20数名が参加した。
選定にあたっては、日本酒のボトルを目隠しした状態で行うなど(ブラインドテイスティング方式)、審査に参加したメンバーは真剣に選定を行っていた。
今回の審査で選ばれた日本酒は、2018年3月から機内、ラウンジで提供される予定となっている。また、国際線ファーストクラスで提供予定(2018年6月~)の珍味の選定も行われた。
関連URL:ANA
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- ANAでは、ワインと日本酒を今回のような審査会方式で選定している。業者任せではなく、機内食を開発・製造しているシェフや機内で実際にサービスする客室乗務員をはじめ、利用者視点、そして機内という特別な空間であることも考慮して選定することで、ANA便を利用するお客様に少しでも機内で美味しい日本酒を飲んでいただきたいという心意気を感じることができる。
特に最近では海外からの外国人の利用者も増え、外国人にも「日本酒」の良さを知ってもらうきっかけにもなることから、その役割はより重要になってくると思う。
編集長 鳥海高太朗