ピーチは、2017年5月22日に東京都内で会見を開き、株式会社ビットポイントジャパンと手を組み、仮想通貨「ビットコイン」を活用した直接決済サービスを2017年12月末までに導入することを発表した。
航空券決済のほか、空港にもビットコインATMを設置へ
今回のコラボレーションの概要としては、ピーチの航空券の支払い手段にビットコイン決済を導入するほか、空港にビットコインのATMを設置してビットコインから現金にQRコードを活用して日本円を引き出せるほか、ピーチの就航都市の旅行先のホテルやレストラン、土産物屋などでもビットコインが利用できるように整備する。
地方創生の新しい提案もビットコインを通じてしていきたい
ピーチの井上慎一CEOは会見の中で「ビットコインは日本でも徐々に広がりを見せており、ピーチとビットポイントジャパンさんがタッグを組むことで、どこよりも安全で安心なビットコイン取引を実現させ、ビットコインがより身近なものになる。また地方創生の新しい提案もしていきたい」とビットコインの将来性に期待した。
ビットコインしか使わない旅を実現させたい
また、ビットポイントジャパンの小田玄紀代表取締役は「多くの方がビットコインというと怖くて危険なものというイメージを持っていましたが、どこよりも安全でどこよりも安心な取引所を増やすことが最大の差別化と価値に繋がると考えている。具体的には仮想通貨取引所にしては珍しく、上場企業の子会社が運営している。ピーチさんとは、ビットコインしか使わない旅を実現させたい。例えば、航空券を買ったり、旅行先のホテルやレストラン、土産屋物さんでビットコインを使っていただき、現金しか使えない場所ではビットコインATMで現金を引き出すなど、お財布がなくても旅行できるようにしたい」と話した。
両社は「日本で一番楽しい航空会社」と「日本で一番安心・安全な仮想通貨交換所」のコラボレーションであることを強調している。
関連URL:ピーチ
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- まだまだ日本では身近ではない「ビットコイン」。今回の会見の中でも世界の中で最も利用者が多いのは中国とのこと。ピーチは昨年、羽田・関西の両空港から上海への路線を就航している。
国際線だけでなく、海外から関西をはじめ、沖縄、羽田に到着した訪日外国人がピーチの国内線を利用することも増えるだろう。その点も考慮した上で、地方でもビットコインを浸透させたいというピーチの狙いも今回の会見から感じることができた。初めての日本の航空会社としてのビットコインの取り組みに注目していきたい。
編集長 鳥海高太朗