ANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)は、2017年4月1日(水)発券分より国際線における燃油サーチャージを改定することを2月に発表している。国内航空会社(ANA、JAL)においては、昨年4月より燃油価格の下落に伴い、燃油サーチャージの徴収を止めていたが、燃油価格の高騰及び円安の影響もあり、今年2月発券分より10ヶ月ぶりに復活したが、4月以降は更にアップすることになる。
具体的な徴収額については、以下となっている。
■2017年2月・3月発券分 ANA、JAL燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)主要路線 ※片道あたり
・日本~北米(ハワイを除く)、ヨーロッパ、オセアニア
7000円(現行3500円)
・日本~ハワイ、インド、インドネシア
4000円(現行2000円)
・日本~タイ、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、カンボジア
3000円(現行1500円)
・日本~ベトナム、フィリピン、グアム
2000円(現行1000円)
・日本~中国、台湾
1500円(現行500円)
・日本~韓国
300円(現行200円)
欧米路線で往復1万4000円の設定
欧米などの長距離路線では運賃+往復1万4000円が追加されることになる。日系航空会社の燃油サーチャージは、特典航空券利用時及び子供含めて全ての利用者が支払う必要がある。ただし燃油サーチャージは発券日(購入日)がベースとなることから、3月31日までに購入する場合には出発日が4月以降であっても燃油サーチャージは現行のサーチャージが徴収される。長距離路線では往復7000円、ハワイ線で往復4000円で済むことになる。
ゴールデンウイークや夏の旅行は、今月中に決めることで現行の燃油サーチャージの支払いで済む。ANA・JALの両社ともに特典航空券においても同様である。
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 燃油サーチャージは4月以降も継続して設定されることになった。最近は市況も為替も落ち着いてはいるが、年内は燃油サーチャージが継続される可能性は高い。
久しぶりに欧米路線では往復の燃油サーチャージの額が1万円を超えることになる。航空券を比較する際には燃油サーチャージを含めた実際に支払う総額で比較することが望ましいだろう。
編集長 鳥海高太朗