2017年1月28日に関西空港に新たに第2ターミナルビル(国際線)が開業した。従来からある第2ターミナルはピーチの国内線専用となり、新たにオープンしたエリアは国際線専用となった。ピーチが開業日から使用しているほか、3月1日からは春秋航空の国際線も使用開始する(春秋航空日本の国内線は従来通り第1ターミナルからの発着となる)。
私はオープンから2日後の1月30日に関西空港から東京へ乗る前に第2ターミナルビルへ向かった。オープンによって変わったのが連絡バスの第2ターミナルのバス停。従来、第2ターミナルにて乗車していた場所が降車場所となり、国内線・国際線利用に関わらず降車場所は1カ所となっているのに対し、第1ターミナル・エアロプラザ(鉄道駅)へ向かう乗車場所は国内線の到着ロビーから国際線の出発ロビーへ向かう途中に1カ所、国際線の到着ロビー前に1カ所の合計2カ所となっている。 第1ターミナル・エアロプラザ(鉄道駅)と第2ターミナル間は約7~9分となっているが、空いていれば5~6分程度で到着する。
バスの本数も充実しており、朝5時台は4~10分間隔、6時台は2~4分間隔、7時台・8時台は4~8分間隔、9時台~20時台は4分間隔、21時台は4~6分間隔、22時台~23時半までは6分間隔、23時半~24時までは10分間隔、深夜0時~朝4時台は毎時0分となっている(第1ターミナル・エアロプラザ発第2ターミナル行き)。
成田空港第3ターミナルと関西空港第2ターミナルの違いを簡単に挙げてみると、成田空港第3ターミナルは、第2ターミナルから連絡バスに加えて歩いても10分弱で行けるのに対し、関西空港第2ターミナルは連絡バスのみのアクセスで、歩いていくのは距離があることから現実的ではない。この点は成田空港の方が使いやすい。だが、自家用車利用の場合は、成田空港では第3ターミナル前に駐車場がなく、第2ターミナルに駐車して連絡バスもしくは徒歩で行くことになるのに対し、関西空港では第2ターミナル前に駐車場が完備しており、自家用車利用では関西空港に軍配が上がる。
LCC(格安航空会社)の浸透によって、LCCターミナルの利用者が年々増えていることだけは間違いなさそうである。
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 関西空港では、ピーチ(国内線・国際線)と春秋航空(国際線のみ※3月1日以降)が第2ターミナルを使用するが、ジェットスター・ジャパン、バニラエア、香港エクスプレス、スクート、エアアジアX、セブパシフィック航空、チェジュ航空などのLCCは従来通りの第1ターミナルからの発着となっている。
関西空港を拠点とするピーチ、複数の中国路線を運航する春秋航空はLCCターミナルを使用するメリットは大きいが、1日数便程度であれば第1ターミナルの方が利用者にとっても、オペレーションの意味でも便利だという見方もある。利用者としてはLCC=LCCターミナルでは必ずしもなく、利用の際には事前にしっかり確認しておくことをおすすめしたい。
編集長 鳥海高太朗