国内初のLCCとしてピーチが就航したのは2012年3月1日。あと2ヶ月弱で就航6周年を迎えることになる。関西国際空港を拠点にスタートし、今では那覇・仙台も拠点化するなど国内線14路線・国際線14路線の合計28路線に成長した。今年度は新たに新千歳空港を拠点化する予定だ。現在、ピーチの北海道発着路線としては、新千歳~関西・仙台・福岡・台北の4路線となっており、今年8月1日からは関西~釧路線に就航することを発表している。
昨年12月に北海道庁で行われた関西~釧路線就航発表の記者会見で興味深かったのは2018年度中にも北海道内路線への進出を検討していることだった。正直、北海道内の航空路線は割高で利用する機会も限定され、気軽に乗ることができない。もしピーチが就航して5000円程度の運賃となれば、北海道内の旅行はもちろん、ビジネスでも使えるだろう。ピーチは8月に釧路に乗り入れすることから本命は新千歳~釧路だろう。その他にも新千歳から函館・稚内・女満別などに実際に就航すれば利用者にとっては便利になる。まさにピーチが掲げる「空飛ぶ列車」の象徴にもなる。そして、新千歳空港から入国する外国人の利用も期待できる。
ただネックとなるのは180席という座席数を埋められるかどうか。平均搭乗率8割でも144席となるが、150席以上の搭乗者が欲しいところだ。どの路線にいつ就航するかも注目していきたい。
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(鳥海高太朗)