ANA(全日本空輸)、JAL(日本航空)は、2017年2月1日(水)発券分より国際線における燃油サーチャージを徴収することを2016年12月19日に発表した。国内航空会社(ANA、JAL)においては、今年4月1日発券分より燃油価格の下落に伴い、燃油サーチャージの徴収を止めていたが燃油価格の高騰及び円安の影響もあり、10ヶ月ぶりに復活する。
具体的な徴収額については、以下となっている。
■2017年2月・3月発券分 ANA、JAL燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)主要路線 ※片道あたり
・日本~北米(ハワイを除く)、ヨーロッパ、オセアニア
3500円
・日本~ハワイ、インド、インドネシア
2000円
・日本~タイ、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、カンボジア
1500円
・日本~ベトナム、フィリピン、グアム
1000円
・日本~中国、台湾
500円
・日本~韓国
200円
欧米路線で往復7000円の設定
欧米などの長距離路線では運賃+往復7000円が追加されることになる。日系航空会社の燃油サーチャージは、特典航空券利用時及び子供含めて全ての利用者が支払う必要がある。ただし燃油サーチャージは発券日(購入日)がベースとなることから、1月31日までに購入する場合には出発日が2月1日以降であっても燃油サーチャージは不要となる。
4月以降も継続の可能性大
国内航空会社の燃油サーチャージは、直近2ヶ月の燃油市況価格(シンガポールケロシン市況)の平均価格を日本円に換算した額で決定する方式となっている。2017年2月・3月の燃油サーチャージ額は、2016年10月・11月の2ヶ月間の市況価格の平均で決定されたが、この2ヶ月間のシンガポールケロシン市況の平均は58.69米ドルで、為替レートが106円(ANA、JAL発表データより)換算で6221円となり、燃油サーチャージ徴収の基準となる6000円を上回ったことで再徴収となった。
2017年4月・5月発券分の燃油サーチャージは、今月と来月(1月)の市況価格で決定されるが引き続き、燃油価格が高騰し、更に円安が続いていることから引き続き徴収される可能性は高い。
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 燃油サーチャージが今年4月にゼロになってから10ヶ月ぶりの復活となる。車のガソリンも12月に入ってから市況価格が上がったことで、1リッターあたり20円近くも上がっている状況になっているが、飛行機で使われるジェット燃料も同水準で上がっている。
航空会社の燃油サーチャージは、チケットを購入した日(発券日)が基準となることから、1月中に春休み、ゴールデンウイーク、夏休みの航空券を予約・購入すれば燃油サーチャージの支払いの必要はないことから早めに計画を立てることでお得に旅行にできることから、早めに計画を立ててみてはいかがだろうか。
編集長 鳥海高太朗