JALマイレージバンクに新たな特典航空券が登場する。その名も「どこかにマイル」。羽田発着便に限定されるが、JALが提案する4つの国内線就航都市の中から申し込み後3日以内に行き先が決定するという新しいスタイルの特典航空券で、往復の必要マイル数はわずか6000マイルという少なさである。
12月12日(月)午前11時より予約開始
2016年12月12日(月)11時より申し込み開始となる。予約できるのは、往路搭乗日の1ヶ月前から7日前までになることから、実際の搭乗日は12月19日以降から使えることになる。年末年始や繁忙期の一部は適用除外となるが、適用除外期間以外であれば週末での利用も可能であり、日帰りはもちろん、宿泊を伴う旅程での利用もできるほか、友人との旅行も各々で保有するマイルを使うことで同じ行程での特典利用が可能となっている。
4つの行き先候補の中から目的地が決まる
予約の方法は、JALホームページより利用日・時間帯・人数(最大4人まで)を入力すると羽田空港から行ける4つの行き先候補が出てくる。この4つの行き先候補で問題なければそのまま予約に進む。気に入らなければ、再度検索することによって行き先候補が変わることから、気に入った候補が出るまで検索することもできる仕組みになっている。最終的に予約を完了すると予約後3日以内に行き先決定の連絡が届くことになる。出発時間・到着時間は5つの時間帯から選べるので朝早い便や遅い到着の便などを避けることもできる。
経済効果にも期待!地域活性化に寄与する可能性も
基本的には、空席がある便の行き先になるだろう。決定した目的地へ旅行に行くことで、搭乗率アップに寄与することに加え、訪れた地域における経済効果も期待されている。また利用者にとっては普段訪れない空港や地域に足を運ぶきっかけとなり、思わぬ発見をすることもあるだろう。羽田からのJALグループの国内就航全路線が対象となり、どの4空港が提示されるのかというのも楽しみである。JTA(日本トランスオーシャン航空)の石垣、宮古、久米島(夏季限定)も対象となる。
■JALグループ 羽田発着路線(2016年11月30日現在)
新千歳、女満別、旭川、釧路、帯広、函館、青森、三沢、秋田、山形、小松、中部、大阪(伊丹・関西)、南紀白浜、岡山、広島、山口宇部、出雲、徳島、高松、高知、松山、北九州、福岡、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、奄美大島、沖縄、宮古、石垣
(以上の空港の中から4都市が提示される)
往復6000マイルは魅力。大ヒットの予感も
何よりも往復6000マイルという通常の半分以下のマイルで国内旅行を楽しめるのは魅力的であり、希望の目的地でなかったとしても決して損した気分にはならないマイル数であるはずだ。航空会社側にとってもマイルを使ってもらえる絶好の機会であることは間違いない。減少傾向にある日本人の国内旅行の喚起にも繋げたいところだろう。大ヒット商品になる可能性を秘めた新しい取り組みであり、実際に利用する人がどの程度いるのか今後も注目していきたい。
関連URL:JAL「どこかにマイル」