2016年10月30日(日)、念願だった羽田空港からの日中時間帯(6時~23時)におけるアメリカ便の運航が解禁された。羽田からのアメリカ便を運航するのは日米の5つの航空会社となる。
ANA、JAL、ユナイテッド、アメリカン、デルタ、ハワイアンが乗り入れ
今回使用できる発着枠は、深夜早朝時間帯の2枠(日米航空会社1枠ずつ)を含めて羽田~アメリカ線は日米で12枠(12往復)。ANA(全日本空輸)はニューヨーク(JFK)、シカゴ、ホノルル、ロサンゼルス、JAL(日本航空)はサンフランシスコ、ホノルル、ユナイテッド航空はサンフランシスコ、デルタ航空はミネアポリス、ロサンゼルス、アメリカン航空はロサンゼルス、ハワイアン航空はホノルル、コナに乗り入れる。
新規就航するのは、ANAのニューヨークとシカゴ、デルタ航空のミネアポリス、ハワイアン航空のコナの3地点。その他の路線は従来の深夜早朝時間帯から日中時間帯へ移行となった。ハワイアン航空のコナ線のみ羽田発12月21日からの開設(コナ発は前日20日から)となる。
ANAのニューヨーク行きは羽田10時20分に出発
羽田空港発着の最大のメリットは、都心に近い空港の利便性を最大限活用できることに尽きる。筆者は10月30日のANAの羽田~ニューヨーク線の初便となるNH110便に搭乗。羽田空港の出発は午前10時20分。朝9時前に到着すれば問題なく間に合う。何よりも羽田空港ではANAを含む多くの航空会社が搭乗手続きの締め切り時間を便出発の40分前にしており、余裕を見ても1時間半前の到着で問題ない。国内各都市からの乗り継ぎも始発便で可能なことも大きい。
羽田空港を出発した飛行機は12時間40分のフライトで、ニューヨークには朝9時の到着となる。入国審査を済ませ、マンハッタンにはお昼前に入ることができた。
帰国便もNY発は夕方。羽田には夜9時過ぎの到着
ニューヨークからの帰国便のJFK空港出発は16時55分発となっており、ランチをゆっくり済ませてから空港に向かうとちょうどよい時間。もし2泊4日の行程であっても50時間近い滞在時間を確保することができるのだ。3連休を活用すれば、1日だけ休みを取るだけでニューヨークへ行けてしまう。
羽田空港の到着は21時10分となっており、入国審査や荷物の引き取りなどを考えると到着ロビーに出るのが定刻の到着だと22時前後になるが、住んでいる場所によっては終電に間に合わない人もいるが、東京周辺であれば日付が変わる前には自宅に帰れる人が多いだろう。翌日からは通常通りの生活に戻れるのだ。観光はもちろんであるが、ビジネス出張におけるメリットは更に大きいだろう。今回、実際に搭乗して帰国した時の体の負担の少なさを実感した。
ニューヨーク線はビジネス需要、観光需要の双方が取り込める路線であり、JALも来春以降に羽田~ニューヨーク線を開設する可能性が高い。日本の2社が就航することで、ニューヨークへの渡航者が増えることを期待したい。