JAL(日本航空)は、2017年9月1日より日本発の中・長距離路線のプレミアムエコノミークラス・エコノミークラス機内食(1食目)において、新時代の若き才能を発掘する日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」(35歳以下のシェフ)の歴代のファイナリスト6名が監修するメニューの提供を開始する。
9月から3ヶ月間の日本発中長距離国際線ではエビチリとハンバーグから選べる
提供期間は、2017年9月1日~2018年8月31日となっており、3ヶ月毎にメニューを変更する。9月~11月までの秋メニューでは、「RED U-35 2016」でグランプリを受賞した中華料理「szechwan restaurant 陳」の井上和豊シェフ監修の中華メニュー「マイルドエビチリ 翡翠ライス添え」、そして同コンテストで岸朝子賞を受賞したザ・プリンス パークタワー東京の「レストラン ブリーズヴェール」の桂有紀乃シェフ監修の「ハンバーグ パプリカのケチャップ風ソース フェットチーネクリームソース」を提供する。JALの日本発エコノミークラス機内食で中華料理が提供されるのは初めてとなる。
また、サイドディッシュも両シェフが監修しており、「よだれ鶏」(井上シェフ監修)・「タコポテトサラダバーニャカウダーソース」(桂シェフ)・「ココナッツのブラマンジェと南国風リンゴのコンポート」(桂シェフ)が提供される。
3ヶ月毎に担当シェフが変わる
その他、大阪「La Cime」の藤尾康浩シェフ(冬メニュー)、京都の老舗料亭「菊乃井本店」の成田陽平シェフ(冬・夏メニュー)と酒井研野シェフ(春メニュー)、東京「Margotto e Baciare」(春メニュー)の加山賢太シェフが担当する。また井上和豊シェフは秋メニューに加えて夏メニューも担当する。
植木社長は社長就任以来、中華メニューを熱望していた
8月28日に都内で行われた発表会でJALの植木義晴社長は、中華の機内食が搭載されることに対して「社長就任当初からどうして機内食に中華がないのか。食事と言えば和・洋・中だと、機内食担当チームを困らせてきたが、ようやく5年の歳月を経て実現することになった。中華を機内で再現するのは技術的に難しく苦労をかけたところもあるが、私の意見を取り入れてくれたのか、それともグランプリに中華担当シェフの方がいらっしゃったのか定かではないが、中華をこよなく愛する私としては嬉しい」と話した。
◾️「RED U-35」ファイナリスト監修メニュー 対象路線
●羽田・成田発欧米・オセアニア行き全便
●成田発シンガポール・クアラルンプール・ジャカルタ・デリー・ハノイ・ホーチミン・バンコク・マニラ行き
●羽田発シンガポール(JL37便)・バンコク(JL31便)行き
●中部発バンコク行き
●関西発ロサンゼルス行き
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(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 今日からスタートした「マイルドエビチリ」と「ハンバーグ」の両メニューを先日の発表会後に試食する機会に恵まれた。率直な感想として美味しかった。特にエビチリは辛さを抑えてあり、食べた後もそれほど喉が渇くこともなく食べることができた。
またハンバーグもケチャップ風のソースで日本の航空会社らしい味付けであった。ANAは機内食総選挙という形でエコノミークラスの機内食を提供しているが、日系航空会社のエコノミークラスの機内食のレベルは確実に上がっていることを改めて感じた。
編集長 鳥海高太朗