スターフライヤーは、2018年10月28日より北九州~台北、福岡~台北、中部~台北の3路線就航に合わせ、国際線就航に対応した新造機(JA25MC)を6月21日に受領し、メディア関係者に7月9日、北九州空港で機体をお披露目した。同社にとって、15機目の導入で保有機は11機となる。
国際線ではホットミールを提供する為に機内にオーブンを搭載
これまでの国内線を中心とした仕様と大きく異なるのは、機内食を温めるためのオーブンの搭載をはじめ、客室仕様、各種機内設備、デザインなどを見直し、お客様に対して、より快適な機内空間となるよう隅々まで工夫を施した機体となった。
オーブンは1台で48食分が温められる
国際線では、飛行時間も2時間以上になることから、ホットミールを提供する予定で、これまでは機内食を温めるオーブンの搭載がなかったが、今回は機内食を温めるためのオーブンを前方に2台、後方に1台の合計3台を設置した。オーブンは1台につき48食分に対応する。満席だと150席になるが、3台の同時利用で144食分を温められる。
シートピッチを35インチ(89センチ)に拡大。国際線としても足元が広い
そして、利用者にとってありがたいのはシートピッチの拡大。シートピッチ(シートの前後間隔)を総座席数(150席)を変えずに、これまでの34インチ(86センチ)から35インチ(89センチ)に拡大した。シートピッチの拡大は、エアバスの最新技術「スペースフレックス」の採用したことで、機体後方のトイレの位置を変えたり、ギャレースペースの見直しなどによって座席エリアを広くした。加えて、非常口を2つ減らすことで、従来はリクライニングができなかった一部の非常口座席近くのシートのリクライニングが可能となった。
シート電源、USB電源完備でバッテリー切れの心配無用
また、ノートパソコンの充電などに便利なシート電源については、位置がわかりやすくなり、簡単に充電できるようになるほか、以前から搭載されているUSB電源もパワーアップし、これまでは不可能だったiPadの充電も可能になった。USB電源は一人につき最大2個まで使える。
機内のデザインも「和」を感じられるテイストにリニューアル
更に客室内の壁紙を白色の和紙のようなデザインにリニューアルされ、カーペットもこれまでの黒一色から黒に白のデザインを入れるなど、「スターフライヤーらしさ」をより追求することに加えて、日本の航空会社らしく「和」を感じれるデザインになった。
国際線就航までは、国内線に投入される予定となっており、7月10日より投入を開始した。
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(鳥海高太朗)