ANA(全日本空輸)は、2018年3月23日に東京都内で記者会見を開き、今年10月28日からANAとアリタリア-イタリア航空(以下アリタリア)がコードシェアを行うと共に、マイレージプログラムの提携を開始することを発表した。
現在、日本からイタリアへの直行便はアリタリアのみ
日本~イタリア間においては、アリタリアのみが現在、成田~ミラノ、成田~ローマ線を運航しているが(3月25日からは2路線共に毎日運航)、10月28日以降にコードシェア便としてANAの便名が付与される。またANAが運航する日本国内線(成田~新千歳、仙台、伊丹、福岡、沖縄)、アリタリアが運航するイタリア国内線(ローマ~トリノ、ミラノ、フィレンツェ、ボローニャ、ベネチア、ナポリ)が対象となる。
マイレージの相互提携もスタート
また、10月28日からはANA「ANAマイレージクラブ」とアリタリア「ミッレミリア」両マイレージプログラムの提携が開始され、両社便利用時にマイル積算・特典利用が可能となる。つまり、ANAマイレージクラブ会員は、10月28日以降、アリタリア便利用時にもマイルが貯まるほか、ANAのマイルを使ってアリタリアのイタリア直行便を利用することも可能となる。アリタリアは、ANAが加盟する航空連合「スターアライアンス」とは異なる「スカイチーム」に加盟していることから、特典航空券においては、他の航空会社便を組み合わせた形での利用ではなく、アリタリア便のみの旅程が対象となる可能性が高い。
ANAが自社便でイタリアへ運航する計画は現時点ではない
ANAによると、2015年にイタリアへ訪問した日本人は42万人で、ヨーロッパの中ではフランス、ドイツ、スペインに次いで4番目に日本人が多く訪れているヨーロッパの国となっている。質疑応答の中で、ANAが自社便で日本からイタリアへの直行便を運航する計画は現時点ではないとコメントした。
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ANA
アリタリア-イタリア航空
(鳥海高太朗)