ジェットスター・ジャパンは、同社にとって初めての中国線となる成田~上海(浦東)線を2017年6月2日に開設した。週4往復での運航で、成田発は夜22時15分発で毎週月・水・金・日、折り返しの上海発は深夜2時5分発で毎週月・火・木・土発となる。今回、初便に搭乗してきた様子をレポートする。
成田空港での出発は第3ターミナルで、筆者は20時過ぎくらいにチェックインカウンターに到着し、チェックイン手続きを済ませる。現在、ジェットスター・ジャパンの機内持ち込みは7キロまでとなっており、同時に空港内で購入した免税品なども含めて2個までということがチェックイン時に説明された。
便出発前には、ジェットスター・ジャパンのジェリー・ターナーCEOと藤岡秀多取締役常務執行役員がマスコミ関係者の取材に応じた。搭乗率においては「この3ヶ月間、ほぼ満席に近い予約があり、このマーケットに非常に魅力的な価格で提供しており、搭乗率は高く推移していくと思っている」と語った。また日本人と中国人の利用者の比率においては「我々としては50%・50%にしたいと思っているが、現在の予約状況を見ると中国人の予約の方が多い。LCCとしては成田~上海便は我々だけであり、多くのお客様を生み出すことができると考えている」と話した。
その後、同社のマスコットキャラクターであるレッサーパンダの「ジェット太」がチャイナ服スタイルで登場し、記念撮影が行われたほか、出発する乗客を見送った。初便は満席の予約となっていたが、最終的に163名(座席数180)と約9割の乗客を乗せての出発となった。
定刻よりも5分早い22時10分に出発し、22時23分に上海・浦東空港へ向けて離陸した。機内では、機内販売「Jetstar Cafe」を注文する人の姿も多く見られ、筆者も国際線限定の「ココナッツチキンカレー(1000円)」を注文。まろやかな味に仕上がっており、食欲が進む味で美味しかった。機内食販売、免税品の販売が行われた後、機内の照明は落とされ、多くの乗客は睡眠の時間となった。
そして成田空港を離陸して2時間52分後の深夜0時15分に上海・浦東国際空港に着陸、0時30分にスポットに入った。入国審査は少し混雑していたが1時過ぎ頃には到着ロビーに出た。既にリニア・地下鉄共に最終列車が出た後になり、タクシーで上海市内のホテルに向かった。深夜遅い到着となったが、現地時間深夜2時過ぎにはホテルに入ることができた。ビジネス利用でも仕事を終えてから出発し、翌朝から動きたいときにも短い時間ではあるがホテルに入れるという部分において使える便である。
■ジェットスター・ジャパン、成田~上海(浦東)線運航スケジュール
GK35便 成田22:15発 上海0:40着(翌日)(運航日:月・水・金・日)
GK36便 上海2:05発 成田6時10着(運航日:月・火・木・土)
関連URL:ジェットスター・ジャパン
(鳥海高太朗)
- 編集長's eye BIRD SEAビュー
- 今回実際に搭乗して感じたことは夜22時台の出発と言うこともあり、保安検査場や出国審査、更には飛行機の扉が閉まってから離陸するまで全てスムーズであった。日中時間帯には30分~1時間程度の離陸待ちをすることも珍しくない中で、全てがスムーズに利用できたという印象である。
今回は往路便のみで復路便は他社で帰国するが、往路便においては夜の時間を有効活用できるなど、思っていた以上にビジネス出張はもちろん、旅行にも使えることを実感した。ただ帰国便の深夜2時発は正直辛いのは否めないだろう。だが運賃的にはリーズナブルであり、安く上海旅行へ出かけられる貴重な便になりそうである。
編集長 鳥海高太朗