2016年9月14日、バニラエアが日本~台湾間の「以遠権」を活用して成田~台北~ホーチミン線に新規就航。この以遠権の区間である台北~ホーチミン間のみの単独購入も可能で、日本語の環境で安心して移動することができる。そこで今回、ホーチミンから台北までバニラエアのフライトに搭乗してみた。
バニラエアが成田~台北~ホーチミン線に新規就航
■運航スケジュール(2016年10月30日~2017年3月25日)
・JW105便
成田17:40発 台北(桃園)20:55着
台北(桃園)22:20発 ホーチミン00:55着(翌日)
・JW102便
ホーチミン 2:00発 台北桃園 6:30着
台北桃園 7:30発 成田 11 :35着
日本のLCCで初 ホーチミン線は「以遠権」を活用
バニラエアのホーチミン線は従来の成田~台北線を延伸する形での開設となったが、この路線が実現したのは第三国への区間を営業運航する権利を認めた「以遠権」が日本と台湾間の民間航空協定で認められているからである。以遠権を活用した路線開設は、バニラエアが国内LCC(格安航空会社)では初となった。
機内はいつもと変わらない日本語の空間
ホーチミンから台北に向かうJW102便に実際に搭乗すると、リゾート感のあるBGMが流れる中でバニラエアの客室乗務員が日本語で接客。日本から遠く離れたベトナム・ホーチミンで日本語を聞くと、日本に帰って来たような安心感を感じた。
バラエティ豊かな機内食もバニラエアの魅力
バラエティ豊かな有料機内食もバニラエアの魅力の一つ。
今年3月に新しくなった「バニラエア特製 バニラくり~むあんぱん」(350円)は中に粒あんが加わり、カスタードクリームとマッチした人気商品。温かい飲み物を同時購入すると50円安くなる「バリューメニュー」の割引もある。
以遠権区間だからこそ際立つ日本のクオリティ
バニラエアが新規就航した台北~ホーチミン間は、チャイナエアライン、エバー航空、ベトナム航空などのフルサービスキャリアに加え、ベトジェットエアなどのLCCが運航する激戦区。
その中でバニラエアに実際に搭乗して印象的だったのは、日本人の客室乗務員による機内サービス。日本語で意思疎通できることはもちろんのこと、細やかな心配りなど日本流の質の高い接客のクオリティは、以遠権の区間だからこそより際立って見える。
就航してまだ2カ月余りのホーチミン線。今後どのようにバニラエアの「日本流」が日本・台湾・ベトナムの人に受け入れられていくのか注目です。
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